【特別企画】
NuForceのスポーツ向けBluetoothイヤホン「BE Sport4」レビュー。グラフェン振動板がもたらす明瞭なサウンド
左右を繋ぐケーブルについては、デュポンのケブラー素材によって強化されており、ワークアウト時に思わず引っかけてしまうというような強い“引っ張り”にも耐えうるとのことだ。
引き続きハウジングにはマグネットを内蔵していて、音楽などを聴かないときには首からかけて胸元で左右のハウジングをペンダントのように留めることができる。なお、カラーはブラックとシルバーの2色をラインナップしている。
■快適な装着性。付属アクセサリーも豊富だ
実際にハンドリングしてみたが、アルミ製ハウジングは耳への収まりがよく、SpinFit TwinBladeとイヤーフックを組み合わせて装着すると、頭を強く振ったり飛び跳ねたりしても装着がズレることがない。一方で耳孔の外側周辺への過度な圧迫感もなく、ストレスなく装着できる。着け心地も軽い。軽く引っ張るだけでケーブルの長さが調整できるクリップも便利だ。
豊富なアクセサリーにも注目したい。上述のようにイヤーフックは3サイズを用意するのだが、ブラック/シルバーのそれぞれでサイズごとに3色を用意している。これを組み合わせるとイヤホンの印象もがらっと変わり、ファッションアイテムとしても活用できそうだ。
さて、以降では岩井喬氏による音質インプレッションを紹介しよう。
音質インプレッション:岩井喬
■密度の高い中域。コシの太い明瞭なサウンドが魅力
NuForceの「BE Sport4」は、IPX5を達成したBluetoothネックバンド方式のスポーツモデルで、AACやaptXコーデックにも対応。ダイナミック型ドライバーユニットは6mmサイズで、振動板にはBE Free 5と同じグラフェンが用いられる。
税抜1万円以下という価格帯であるにもかかわらず、IPX5の防滴・防水性能を実現し、さらにはBluetooth機としては珍しいアルミハウジングを用いている点もポイントが高い。アンテナ機能をリモコン部の方へ移行させているためか、音質向上を狙った仕様の数々が価格帯を超えた仕上がりへと結びついているようだ。
iPod touch(第6世代)を繋いで音を確認してみたが、まとまり良く肉付きを持たせた音像と、高域にかけての軽快で抜け良い傾向が音場のクリアさに結び付き、ナチュラルで耳あたりが良い。オーケストラは管弦楽器の旋律を細やかに、そして芯の太さを持たせて安定感よく再現。余韻も豊かで、爽やかなホールトーンとして聴かせてくれる。中域の密度が濃く、コシが太いサウンド傾向と言える。ジャズピアノのアタックはくっきりとした明瞭なタッチで描き、ウッドベースの弦のたわみも丁寧にトレース。低域も締まりよく、スムーズな質感にまとめている。
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