HOME > レビュー > ついに登場、Windows版「Audirvana Plus」の音質と使い勝手は? ベータ版でいち早く検証

月内に正式版がリリース予定

ついに登場、Windows版「Audirvana Plus」の音質と使い勝手は? ベータ版でいち早く検証

公開日 2018/06/12 07:50 土方久明
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

まずトーンバランスついては両者とも同様で、原音に忠実な表現を備える。イントロの暗騒音で微小レベルの解像度がわかるのだが、ここもがっぷり四つといったところ。楽曲が盛り上がって楽器の数が増えた時の絶対的な情報量やfレンジも、Windows版はMac版と遜色がない。今回の環境で聴いて強いて言うなら、音色の滑らかさはMac版に、音の粒立ちはWindows版に良さを感じるが、ほとんど差がない範囲といえるだろう。初のWindows版で、従来のMac版と同等の音質を実現してきたことは特筆できる。

Mac版のAudirvana Plus 3を長らくリファレンスとして利用していた筆者からして、画面デザインやユーザーインターフェイスが一新されたWindows版は新鮮そのもの。しかし同時に、MQA対応をはじめ多くの機能がMac版と同様に使えることや、設定画面のユーザービリティが秀逸なことにも好感を持った。

そして何よりも感心したのは、その優れた音質だ。原音に対してアキュレートなトーンバランスをベースに、まるで良質なネットワークトランスポートを用いたときのような自然な解像感が印象的だった。今回試聴したのはベータ版だが、現時点においても、Windowsのオーディオ再生ソフトの定番になり得る高い完成度を備えていると感じた。

(土方久明)

前へ 1 2 3

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク