HEOS機能も搭載
デノン「AVR-X1500H」レビュー。先進機能をフルカバー、音質◎のスタンダードAVアンプ
デノンのAVアンプの1000番台シリーズは、上位機と同等の機能性と優れた音質を備えた“最強のスタンダードAVアンプ”として、高い評価を毎年更新してきた。その最新モデルである「AVR-X1500H」をレビュー。さらに充実した機能と音質を鴻池賢三氏がレビューする。
■さらに完成度を高めたデノンAVアンプの“スタンダード”
AVR-X1500H(関連ニュース)は、デノンの7.2ch対応AVアンプの中で最も身近なエントリーモデルだ。2018年モデルからは5.2ch対応の「AVR-X550BT」(関連ニュース)が新たにラインナップに加わったが、型番の桁数からも格の違いは明らかだ。ネットワーク機能の有無など機能面の差も大きいが、道具としてでなく、音楽や映画をハイクオリティで楽しむなら本機クラス以上から検討するのが良いだろう。
人気を博した前モデル「AVR-X1400H」からコンセプトや機能の多くを引き継いでいるが、機能面ではフォノ入力端子(MM)が新たに追加された。AVアンプの歴史を振り返ると、一度は多くのモデルから廃止されたフォノ入力だが、近年のトレンドと言えるアナログレコードの復活を睨んだもの。全てのソースのハブと成り得るAVレシーバーにおいては歓迎すべきアップデートといえ、さらに本機のようなエントリーモデルでも適用されたのは喜ばしい。特に、レコードを新たにライフスタイルとして採り入れたいライトユーザーに好適だ。
そのほか、製品の顔と言えるフロントデザインを変更。フラッグシップモデル「AVC-X8500H」のテイストを盛り込み、先進感や高級感が増した。
主要スペックとしては、今や接続の主流と言えるHDMI端子が最新規格にフル対応し、この先数年は使い続けられるであろう安心感がポイント。4K/60p/36bit(4:4:4)の映像信号に対応した最新仕様で、フォーマットとしては、BT.2020、HDR10/Dolby Vision/HLG映像のパススルーに対応するなど、4K/HDR時代に頼もしい充実ぶり。しかも、6入力/1出力の全てがフルスペック対応なのもポイントで、下位の「AVR-X550BT」と格の違いを感じる部分だ(AVR-X550BTは、5入力のうち3入力のみ4K/HDCP 2.2に対応)。
オブジェクトオーディオについては、ドルビーアトモス/DTS:Xにもちろん対応。7chアンプ搭載により、5.1.2chシステムの構築が可能だ。ハイトチャンネルスピーカーにはフロントハイト、トップフロント、トップミドル、フロントイネーブルド、サラウンドイネーブルドのいずれかを選択可能。フロント2chを4ch分のアンプで駆動する「バイアンプ」、2系統のフロントスピーカーを切り替えて使える「A+B」など、柔軟なアンプ構成が可能となっている。
今やAVレシーバーの主要機能となりつつあるネットワークオーディオ再生は、デノンの「HEOS」テクノロジーを搭載。スマホやダブレットでアプリを通して快適に操作できるマルチルーム的な機能も実用的で、各種ストリーミングサービスへの対応や、使い勝手も先進的だ。
例えば、ファミリーや友人を招いてのパーティー。各自が自身のスマホから好きな楽曲をキューに追加でき、プレイリストは全員で共有できる。その際の音源は、ネットワーク上のハイレゾファイルでも、スマホ内のファイルでも、Amazon MusicやAWAといったいくつかのストリーミングサービス上の楽曲が混在していてもOK。みんなが聴きたい音楽をノンストップで再生し続けることができる。HEOS対応のオーディオ機器が他にあれば、同じ音楽を同時に鳴らして家中を音楽で満たすことも可能など、ポテンシャルは高い。
また、ハイファイオーディオ的な視点では、ハイレゾへの充実した対応が魅力。最大DSD 5.6MHz、PCM系は192kHz/24bit対応と申し分なく、本格的なネットワークプレーヤーとしても活用できるはずだ。
アンプ関連では、上位モデルと同じくデノンのHi-Fiオーディオ設計思想を継承し、ハイレゾオーディオとオブジェクトオーディオの魅力を最大限に引き出すべく、コンセプト「Make it spectacular and magnificent」(エネルギッシュで壮大なサウンドへ)を掲げているのが頼もしい。
■さらに完成度を高めたデノンAVアンプの“スタンダード”
AVR-X1500H(関連ニュース)は、デノンの7.2ch対応AVアンプの中で最も身近なエントリーモデルだ。2018年モデルからは5.2ch対応の「AVR-X550BT」(関連ニュース)が新たにラインナップに加わったが、型番の桁数からも格の違いは明らかだ。ネットワーク機能の有無など機能面の差も大きいが、道具としてでなく、音楽や映画をハイクオリティで楽しむなら本機クラス以上から検討するのが良いだろう。
人気を博した前モデル「AVR-X1400H」からコンセプトや機能の多くを引き継いでいるが、機能面ではフォノ入力端子(MM)が新たに追加された。AVアンプの歴史を振り返ると、一度は多くのモデルから廃止されたフォノ入力だが、近年のトレンドと言えるアナログレコードの復活を睨んだもの。全てのソースのハブと成り得るAVレシーバーにおいては歓迎すべきアップデートといえ、さらに本機のようなエントリーモデルでも適用されたのは喜ばしい。特に、レコードを新たにライフスタイルとして採り入れたいライトユーザーに好適だ。
そのほか、製品の顔と言えるフロントデザインを変更。フラッグシップモデル「AVC-X8500H」のテイストを盛り込み、先進感や高級感が増した。
主要スペックとしては、今や接続の主流と言えるHDMI端子が最新規格にフル対応し、この先数年は使い続けられるであろう安心感がポイント。4K/60p/36bit(4:4:4)の映像信号に対応した最新仕様で、フォーマットとしては、BT.2020、HDR10/Dolby Vision/HLG映像のパススルーに対応するなど、4K/HDR時代に頼もしい充実ぶり。しかも、6入力/1出力の全てがフルスペック対応なのもポイントで、下位の「AVR-X550BT」と格の違いを感じる部分だ(AVR-X550BTは、5入力のうち3入力のみ4K/HDCP 2.2に対応)。
オブジェクトオーディオについては、ドルビーアトモス/DTS:Xにもちろん対応。7chアンプ搭載により、5.1.2chシステムの構築が可能だ。ハイトチャンネルスピーカーにはフロントハイト、トップフロント、トップミドル、フロントイネーブルド、サラウンドイネーブルドのいずれかを選択可能。フロント2chを4ch分のアンプで駆動する「バイアンプ」、2系統のフロントスピーカーを切り替えて使える「A+B」など、柔軟なアンプ構成が可能となっている。
今やAVレシーバーの主要機能となりつつあるネットワークオーディオ再生は、デノンの「HEOS」テクノロジーを搭載。スマホやダブレットでアプリを通して快適に操作できるマルチルーム的な機能も実用的で、各種ストリーミングサービスへの対応や、使い勝手も先進的だ。
例えば、ファミリーや友人を招いてのパーティー。各自が自身のスマホから好きな楽曲をキューに追加でき、プレイリストは全員で共有できる。その際の音源は、ネットワーク上のハイレゾファイルでも、スマホ内のファイルでも、Amazon MusicやAWAといったいくつかのストリーミングサービス上の楽曲が混在していてもOK。みんなが聴きたい音楽をノンストップで再生し続けることができる。HEOS対応のオーディオ機器が他にあれば、同じ音楽を同時に鳴らして家中を音楽で満たすことも可能など、ポテンシャルは高い。
また、ハイファイオーディオ的な視点では、ハイレゾへの充実した対応が魅力。最大DSD 5.6MHz、PCM系は192kHz/24bit対応と申し分なく、本格的なネットワークプレーヤーとしても活用できるはずだ。
アンプ関連では、上位モデルと同じくデノンのHi-Fiオーディオ設計思想を継承し、ハイレゾオーディオとオブジェクトオーディオの魅力を最大限に引き出すべく、コンセプト「Make it spectacular and magnificent」(エネルギッシュで壮大なサウンドへ)を掲げているのが頼もしい。