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【特別企画】イヤホン単体で8時間のスタミナも実現

満を持して登場! オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS7TW」を聴く

公開日 2018/07/11 07:30 折原一也
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キレのある重低音に加えて、中高域の自然な再現性や解像感の高さも備える

それではATH-CKS7TWのサウンドも聴き込んでいくとしよう。試聴は、手持ちのiPhone 8とBluetoothのペアリングをして行った。

キレと量感を両立させた重低音の表現はSOLID BASSシリーズの系譜にあるものだが、加えて中高域の抜けの良さや解像感をしっかりバランスさせている。数ある完全ワイヤレスイヤホンの中でも、非常に高いクオリティを備えていると言える。

iPhoneと組み合わせて音質をチェックした(写真はiPhone Xと組み合わせたところ)

映画『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラックからジャズ調の「アナザー・デイ・オブ・サン」を聴くと、冒頭のピアノの音色の再現が正確。タッチの質感を繊細かつクリアに引き出してくれる。一方、低音表現ではやはりその本領を発揮。ウッドベースの弦の振動や指元の弦を弾く動きが見えるような情報量を備えている。複数の楽器が集中する中音域も、強調感がなく自然な再現で、各楽器の音をしっかり描き分ける。ボーカルの粒立ちもクリアだ。

邦楽からはRADWIMPSの『前前前世 (movie ver.) 』を聴く。ベースラインからは力感がみなぎり、揺るぎない安定感がある。ここでも強調感がなく素直な中域に好感が持てる。エレキギターの音は伸びやか。聴き心地のよい絶妙なバランスで整えられている。

ATH-CKS7TWを試す折原氏

Mark Ronsonのファンキーなポップチューン『Uptown Funk feat.Bruno Mars』では、ATH-CKS7TWの低域再現が、ディープな沈み込みとクイックなアタックを両立させていることを改めて実感させられた。心地良い低音の量感を確保しつつ、解像感や音色など情報量も引き出してくれ、こうした現代的なポップスと本機の相性の良さが如実に表れる。ハンドクラップはリアルで小気味良い。音数が多いなかでボーカルのセパレーションも良い。情報量志向とも呼ぶべき重低音サウンド、中域のクリアネス、高域のまでの伸びやかさは、”SOLID BASS”シリーズのサウンドとして新境地に到達している。



ATH-CKS7TWは、完全ワイヤレスイヤホンとしては後発になるが、それだけに音質と機能の両面で様々なチャンレンジを行ったモデルといえる。SOLID BASSシリーズの美点を残しつつ新境地も開いたサウンドチューニング、最大約8時間/充電ケースの併用で最大20時間の長時間リスニング、そして目を引くスタイリッシュなデザイン。オーディオテクニカが満を持して送り出す本機は、完全ワイヤレスイヤホンを検討しているなら必ずチェックすべきイヤホンだ。

(折原一也)


特別企画 協力:オーディオテクニカ

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