Astell&Kern「AK70 MKII」と組み合わせて
ワイヤレスでも音に妥協なし。オーディオテクニカ「ATH-DSR5BT」をaptX HD対応DAPと聴く
オーディオテクニカ「ATH-DSR5BT」は、ピュア・デジタル・ドライブ技術によってBluetoothモデルの枠を超えるサウンドを目指したワイヤレスイヤホンだ。今回、本機をAstell&Kernのハイレゾ対応DAP「AK70 MKII」と組み合わせて、そのサウンドをチェック。さらにはATH-DSR5BTの機能を活用して、aptX HDをはじめとするコーデックによる音質のちがいも確認した。
■フルデジタルという特性が際立つ高音質Bluetoothイヤホン「ATH-DSR5BT」
ATH-DSR5BTは、デジタル信号処理技術「Dnote」をコアに、オーディオテクニカが独自に設計した「ピュア・デジタル・ドライブ」技術を搭載するBluetoothワイヤレスイヤホンだ。
USBヘッドホン「ATH-DN1000USB」から始まり、2016年に発売したワイヤレスヘッドホン「ATH-DSR9BT」「ATH-DSR7BT」にも展開された技術を、デジタル伝送回路のダウンサイジングを図ることでコンパクトなイヤホンに搭載することが実現した驚きのモデルだ。Bluetoothワイヤレスイヤホンとしてはミドル〜ハイクラスの価格帯になるが、背景にある先進テクノロジーを知ればコスパの高さに2度驚くだろう。
ピュア・デジタル・ドライブは、プレーヤー機器からワイヤレスで飛んできたデジタルオーディオ信号を、内蔵するSoCのBluetoothレシーバーで受け取り、直後の段からデジタル信号処理技術「Dnote」を採用するICチップに送り込む。ここで高精度に処理されたデジタル信号をボイスコイルに伝えて専用設計のドライバーを駆動する。デジタル駆動ならではの緻密な原音再生が特徴だ。
コンパクトな筐体のイヤホン部には、パワフルなサウンドを実現するため、2つのドライバーを対向配置にした“DUAL PHASE PUSH-PULL D/A DRIVERS”が搭載されている。
9.8mmと8.8mmという、口径の違うふたつのドライバーを向かい合わせに配置して歪みのないクリアな音を実現。アルミニウムのハウジングと音導管も相まって伸びやかで切れ味の鋭い音が特徴だが、いわゆるデジタル臭さをまったく感じさせないようにうまく仕上げるところにオーディオテクニカのエンジニアによる熟練の技が冴える。
■aptX HDをはじめ複数コーデックに対応、自由に選択もできる
今回の記事で特に注目するポイントは、ATH-DSR9BT/DSR7BT以来となる高音質コーデック aptX HDをはじめ、aptX/AAC/SBCにも対応したマルチコーデック対応イヤホンであるところだ。
クアルコムがaptX HDを発表してからおよそ2年が過ぎ、対応するDAPやスマートフォンが徐々に増えて、ヘッドホン・イヤホンにも裾野が広がっている。その中で、ATH-DSR5BTは独自性を見せている。
ATH-DSR5BTは、イヤホン側で接続するBluetoothのコーデックをaptX HD/aptX/AAC/SBCから選ぶことができる(もちろん、送り出し側が全てのコーデックに対応している必要がある)。よって各オーディオコーデックの音質を聴き比べることも可能だ。また、通勤ラッシュの時間帯や人混みの中など電波環境が極端に悪い場所では、あえてSBCのようなより転送レートが軽いコーデックに切り変えてみるといった使い方もできる。
今回はコーデックによる音質の違いを楽しむことにフォーカスしながら、aptX HD対応のDAPであるAstell&Kern「AK70 MKII」と組み合わせたワイヤレスリスニングをチェックした。
AK70 MKIIは、ハイエンドDAPを揃えるAstell&Kernのエントリーモデルだが、デュアルDAC搭載。フラグシップの技術を継承してさらなる低歪を実現するなど音質を高めている。
ハイレゾ対応DAPのユーザーは、やはりお気に入りのワイヤード・ヘッドホンやイヤホンを組み合わせて聴くことが多いだろう。しかしそうしたユーザーにとっても、ワイヤレスで音楽を楽しみたいシーンはあるはず。AK70 MKIIはaptX HDまで対応しており、ワイヤレス接続でもハイレゾ相当の音質を楽しめる。ワイヤレスでも音質に妥協したくないDAPユーザーにとっても、ATH-DSR5BTは魅力的な組み合わせになるはずだ。
■フルデジタルという特性が際立つ高音質Bluetoothイヤホン「ATH-DSR5BT」
ATH-DSR5BTは、デジタル信号処理技術「Dnote」をコアに、オーディオテクニカが独自に設計した「ピュア・デジタル・ドライブ」技術を搭載するBluetoothワイヤレスイヤホンだ。
USBヘッドホン「ATH-DN1000USB」から始まり、2016年に発売したワイヤレスヘッドホン「ATH-DSR9BT」「ATH-DSR7BT」にも展開された技術を、デジタル伝送回路のダウンサイジングを図ることでコンパクトなイヤホンに搭載することが実現した驚きのモデルだ。Bluetoothワイヤレスイヤホンとしてはミドル〜ハイクラスの価格帯になるが、背景にある先進テクノロジーを知ればコスパの高さに2度驚くだろう。
ピュア・デジタル・ドライブは、プレーヤー機器からワイヤレスで飛んできたデジタルオーディオ信号を、内蔵するSoCのBluetoothレシーバーで受け取り、直後の段からデジタル信号処理技術「Dnote」を採用するICチップに送り込む。ここで高精度に処理されたデジタル信号をボイスコイルに伝えて専用設計のドライバーを駆動する。デジタル駆動ならではの緻密な原音再生が特徴だ。
コンパクトな筐体のイヤホン部には、パワフルなサウンドを実現するため、2つのドライバーを対向配置にした“DUAL PHASE PUSH-PULL D/A DRIVERS”が搭載されている。
9.8mmと8.8mmという、口径の違うふたつのドライバーを向かい合わせに配置して歪みのないクリアな音を実現。アルミニウムのハウジングと音導管も相まって伸びやかで切れ味の鋭い音が特徴だが、いわゆるデジタル臭さをまったく感じさせないようにうまく仕上げるところにオーディオテクニカのエンジニアによる熟練の技が冴える。
■aptX HDをはじめ複数コーデックに対応、自由に選択もできる
今回の記事で特に注目するポイントは、ATH-DSR9BT/DSR7BT以来となる高音質コーデック aptX HDをはじめ、aptX/AAC/SBCにも対応したマルチコーデック対応イヤホンであるところだ。
クアルコムがaptX HDを発表してからおよそ2年が過ぎ、対応するDAPやスマートフォンが徐々に増えて、ヘッドホン・イヤホンにも裾野が広がっている。その中で、ATH-DSR5BTは独自性を見せている。
ATH-DSR5BTは、イヤホン側で接続するBluetoothのコーデックをaptX HD/aptX/AAC/SBCから選ぶことができる(もちろん、送り出し側が全てのコーデックに対応している必要がある)。よって各オーディオコーデックの音質を聴き比べることも可能だ。また、通勤ラッシュの時間帯や人混みの中など電波環境が極端に悪い場所では、あえてSBCのようなより転送レートが軽いコーデックに切り変えてみるといった使い方もできる。
今回はコーデックによる音質の違いを楽しむことにフォーカスしながら、aptX HD対応のDAPであるAstell&Kern「AK70 MKII」と組み合わせたワイヤレスリスニングをチェックした。
AK70 MKIIは、ハイエンドDAPを揃えるAstell&Kernのエントリーモデルだが、デュアルDAC搭載。フラグシップの技術を継承してさらなる低歪を実現するなど音質を高めている。
ハイレゾ対応DAPのユーザーは、やはりお気に入りのワイヤード・ヘッドホンやイヤホンを組み合わせて聴くことが多いだろう。しかしそうしたユーザーにとっても、ワイヤレスで音楽を楽しみたいシーンはあるはず。AK70 MKIIはaptX HDまで対応しており、ワイヤレス接続でもハイレゾ相当の音質を楽しめる。ワイヤレスでも音質に妥協したくないDAPユーザーにとっても、ATH-DSR5BTは魅力的な組み合わせになるはずだ。