[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第214回】夏の注目イヤホン&ヘッドホン総ざらい! ポタ研&ポタフェス「高橋敦のベスト5」
【第4位】むしろ違和感がない?A&norma SR15
その存在は以前から発表されていたが実物は今回のポタフェスが初出展となったのが、Astell&Kern「A&norma SR15」。同社第4世代プレーヤー「A&〜」シリーズにおけるエントリー価格帯のモデルとなる。
スペック的なところはニュース記事で確認していただくとして、まあ気になりますよね、この謎の形って実際持ちやすいの?使いやすいの?というところが。
僕はDAPやスマホを主に左手で持って操作するのでその場合での印象だが、良くも悪くも大きな違和感はなかった。拍子抜けするほどなかった。このメーカーは世代ごとクラスごとに筐体の形を変えまくってくるので、ユーザーである僕の方に「筐体の形が変わることへの慣れ=違和感の欠如」が生まれているのでは?なんて気もしてくるが何にしても、少なくとも持ちにくい使いにくいということはなさそう。
そしてサウンドだが……メーカーの人が「声DAP」と表現するのも納得!同じく声に強いFitEar EST Universalとの組み合わせでのボーカル体験は、その一点においては同社の上のクラスの製品と比べても遜色ない魅力を感じさせるものだ。
しかし一点突破のみの超特化型というわけではない。音楽全体の描写力も高水準な上で、そこに上乗せでボーカルの表現力という突出した強みを備えている。そのようにイメージをしてもらえればと思う。