クルマの設計段階から共同開発
音の包まれ感が半端ない! マツダ「CX-8」を買うなら「Boseサウンドシステム」がオススメだ
マツダの実質的に最高グレードとなる「CX-8」は、3列シートを備えた新型クロスオーバーSUVだ。
多人数乗車を希望するユーザー向けに用意されたSUVと思われがちだが、実はそう単純ではない。クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」の豊かなトルクを活かし、ミニバンでは得られない走りの良さとデザインを楽しみたいユーザーをターゲットに開発されたクルマなのだ。
そんなCX-8で見逃せないのが、新車契約時のオプション装備として選べる『Boseサウンドシステム』だ。3列シートすべてで「上質なサウンドが楽しめること」を目的に開発したというこのシステムは、7インチモニターを備えたマツダコネクトに10基のスピーカーと専用設計のデジタルアンプを組み合わせる。
特にこのシステムで特筆すべきなのが、音のクオリティを高めるためにCX-8の設計段階から共同開発したこと。今回はこのCX-8に搭載されたサウンドをチェックした。
クルマで良い音を聴くためにまずクリアすべきこと、それはノイズ対策だ。クルマ本来の設計に起因することだけに、カーオーディオのプロショップでも、この対策は最も難しい。CX-8では特にその部分を重視。NVH(騒音振動)対策を強化し、マツダによれば「人の声が明瞭に聞こえる周波数対を重視し、1列目から3列目まですべての乗員同士が普段通りの声量でストレスなく会話できる」ことを目標にして開発しているという。
その対策は多岐にわたる。高速走行時の風切り音を低減するために、ボディの段差や隙間に至るまで緻密な対策を施し、遮音材の最適配置にも気を遣った。特に騒音で不利となる3列目については後輪タイヤの斜め後方上部に吸音材を重点的に配置。それはたとえば、シートベルトの固定部にある、わずかな隙間から漏れるノイズさえも対策を施しているのだという。その徹底した対策がボーズのサウンドシステムを引き立てているというわけだ。
車内に配置した10基のスピーカーは、車内での最適化を考慮して配置されている。最前席前のAピラーに高音域用として新開発の25mmトゥイーターを配置。振動板はシルクドームで、磁気回路にはネオジムマグネットを採用して、しなやかさと力強さを合わせ持つ高音再生を実現。ダッシュボード中央には80mm中高音域用ドライバーを搭載しており、この組み合わせがフロントに広がるステージ感の再現につながった。
左右のフロントドアには165mmスピーカーを、リアドアには130mmスピーカー、さらに三列目シートの両サイドには60mm口径の中高域スピーカーを配置する。低域を担当するサブウーファーは130mm口径とユニット自体は小さめだが、17インチの専用ベースボックスに収納。これをトランクフロアに配置することで、車内全体に低域が行き渡る設計としている。
この10基のスピーカーを駆動するデジタルアンプは7チャンネルEQを備えたCX-8専用品。独自のアルゴリズムでステレオ音源を解析して2chのソースでも5.1chに変換する「Centerpoint 2」と呼ばれるサラウンド機能を搭載している。
これにより、ヴォーカルと楽器音をダッシュボード上に展開し、残響音など臨場感を高める成分は後方のスピーカーで再現するといった10スピーカーならではのメリットを最大限に引き出せるのだ。
実際に「Centerpoint 2」の効果を試すと、それは歴然としていた。OFFの状態だとドライバー席では、ややもするとヴォーカルなどが右側に寄ってしまう “ニアサイト” 現象が発生する。それがONにするとボーカルや楽器が中央にスッと移動。まさにコンセプト通りのステージ感が前方に広がって再現され、ほど良い低域が音楽に厚みを持たせているのだ。
絶対的なレンジの広さこそ感じないが、それがかえって自然な音作りにつながって聴きやすい。これなら長時間にわたって再生していても聴き疲れは感じないで済むだろう。
多人数乗車を希望するユーザー向けに用意されたSUVと思われがちだが、実はそう単純ではない。クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」の豊かなトルクを活かし、ミニバンでは得られない走りの良さとデザインを楽しみたいユーザーをターゲットに開発されたクルマなのだ。
そんなCX-8で見逃せないのが、新車契約時のオプション装備として選べる『Boseサウンドシステム』だ。3列シートすべてで「上質なサウンドが楽しめること」を目的に開発したというこのシステムは、7インチモニターを備えたマツダコネクトに10基のスピーカーと専用設計のデジタルアンプを組み合わせる。
特にこのシステムで特筆すべきなのが、音のクオリティを高めるためにCX-8の設計段階から共同開発したこと。今回はこのCX-8に搭載されたサウンドをチェックした。
クルマで良い音を聴くためにまずクリアすべきこと、それはノイズ対策だ。クルマ本来の設計に起因することだけに、カーオーディオのプロショップでも、この対策は最も難しい。CX-8では特にその部分を重視。NVH(騒音振動)対策を強化し、マツダによれば「人の声が明瞭に聞こえる周波数対を重視し、1列目から3列目まですべての乗員同士が普段通りの声量でストレスなく会話できる」ことを目標にして開発しているという。
その対策は多岐にわたる。高速走行時の風切り音を低減するために、ボディの段差や隙間に至るまで緻密な対策を施し、遮音材の最適配置にも気を遣った。特に騒音で不利となる3列目については後輪タイヤの斜め後方上部に吸音材を重点的に配置。それはたとえば、シートベルトの固定部にある、わずかな隙間から漏れるノイズさえも対策を施しているのだという。その徹底した対策がボーズのサウンドシステムを引き立てているというわけだ。
車内に配置した10基のスピーカーは、車内での最適化を考慮して配置されている。最前席前のAピラーに高音域用として新開発の25mmトゥイーターを配置。振動板はシルクドームで、磁気回路にはネオジムマグネットを採用して、しなやかさと力強さを合わせ持つ高音再生を実現。ダッシュボード中央には80mm中高音域用ドライバーを搭載しており、この組み合わせがフロントに広がるステージ感の再現につながった。
左右のフロントドアには165mmスピーカーを、リアドアには130mmスピーカー、さらに三列目シートの両サイドには60mm口径の中高域スピーカーを配置する。低域を担当するサブウーファーは130mm口径とユニット自体は小さめだが、17インチの専用ベースボックスに収納。これをトランクフロアに配置することで、車内全体に低域が行き渡る設計としている。
この10基のスピーカーを駆動するデジタルアンプは7チャンネルEQを備えたCX-8専用品。独自のアルゴリズムでステレオ音源を解析して2chのソースでも5.1chに変換する「Centerpoint 2」と呼ばれるサラウンド機能を搭載している。
これにより、ヴォーカルと楽器音をダッシュボード上に展開し、残響音など臨場感を高める成分は後方のスピーカーで再現するといった10スピーカーならではのメリットを最大限に引き出せるのだ。
実際に「Centerpoint 2」の効果を試すと、それは歴然としていた。OFFの状態だとドライバー席では、ややもするとヴォーカルなどが右側に寄ってしまう “ニアサイト” 現象が発生する。それがONにするとボーカルや楽器が中央にスッと移動。まさにコンセプト通りのステージ感が前方に広がって再現され、ほど良い低域が音楽に厚みを持たせているのだ。
絶対的なレンジの広さこそ感じないが、それがかえって自然な音作りにつながって聴きやすい。これなら長時間にわたって再生していても聴き疲れは感じないで済むだろう。