最新技術や機能を惜しげもなく搭載
“全部入り”の快適さから逃れられない!東芝 REGZA「Z720X」のハイコスパぶりを自宅で検証
■地デジとは思えない映像、超解像処理が凄い
さて、REGZAは以前から地デジなど放送の画質が良いことで評判だが、Z720Xはさらに進化している。それは「地デジビューティーX PRO」の恩恵によるところが大きい。地デジは通常、1,440×1,080で放送されるが、これを一旦フルHD(1,920×1,080)に変換し、次に水平解像度を2倍にして3,840×1,080にする。最後に垂直方向を2倍にして、3,840×2,160の4K映像を作り出す。これらの処理は、単純なスケーラーではなく、再構成型超解像や自己合同性超解像を組み合わせた高度な処理を使っている。
そのほか、前後5フレームを参照しながらのノイズ処理、もとのコンテンツのフレーム数に応じて適切な参照フレーム数を決めて処理する超解像処理「アダプティブフレーム超解像」機能も搭載。これも放送画質の高画質化に寄与している。
地デジ映像を見ると、これがもともと、1,440×1,080のMPEG-2映像であったとは思えないほど高精細だ。ずっと見ていると慣れて、これが普通になってくるのだが、これに慣れた目で他社製テレビの地デジ映像を見ると、あまりの低画質ぶりに驚くことがある。なんだかんだいって、まだ地デジを見る機会が一番多いという方は多いはずで、その視聴頻度が高いコンテンツを、ここまでの画質に引き上げてくれるというのは喜ばしい。
地デジ視聴時の設定だが、「おまかせ」だと若干明るいので、「標準」を基準に設定した。色の濃さを若干落とし、シャープネスも少し下げながら、質感リアライザーや復元系の処理はすべて活かし、それぞれのゲインを調整していったら、解像感の高さと華やかさ、長時間見ても疲れにくく自然な映像が両立できた。
■ちょっとしたサウンドバーと比べられるほどの音質
最後に音質だ。「重低音バズーカオーディオシステムPRO」という名称がつけられた、前向きのスピーカーシステムを搭載している。結論を端的に述べると、うまく設定することで、ちょっとしたサウンドバーと比べられる程度の音質になると感じた。
放送コンテンツを見るの音声モードは「おまかせ」モードがおすすめだ。EPGの情報から取得した番組のジャンルデータに合わせて、最適な音質を設定してくれる。
一方でUHD BDプレーヤーなど外部入力の場合はコンテンツの種類がわからないため、手動で切り替える必要がある。映画をなるべく良い音で楽しもうと色々試すと、「ダイナミック」モードで重低音を「中」程度に設定し、サラウンドを「オフ」にした設定が気に入った。自然で、なおかつ迫力のある音が楽しめる。またこの設定であれば、映画でも音楽でもゲームでも、オールマイティーに対応できる。
サラウンドをオンにすると、たしかに包囲感は増すのだが、一方で人声の自然さが少し損なわれる。好みの問題だろうが、個人的にはセリフやナレーションが自然に聞こえることを重視した。
◇
東芝が全部入り、ハイコスパと謳う「Z720X」の実力を検証してきた。ふだんから自宅で活用しているタイムシフトマシンの便利さをあらためて実感したことはもちろん、画質・音質のクオリティも、さすがは「Z」のクオリティ。さらには新4K衛星放送への準備も万端と、どこから見ても隙のない製品に仕上がっている。4Kテレビを購入検討する際、候補リストにぜひ加えて欲しい逸品だ。
さて、REGZAは以前から地デジなど放送の画質が良いことで評判だが、Z720Xはさらに進化している。それは「地デジビューティーX PRO」の恩恵によるところが大きい。地デジは通常、1,440×1,080で放送されるが、これを一旦フルHD(1,920×1,080)に変換し、次に水平解像度を2倍にして3,840×1,080にする。最後に垂直方向を2倍にして、3,840×2,160の4K映像を作り出す。これらの処理は、単純なスケーラーではなく、再構成型超解像や自己合同性超解像を組み合わせた高度な処理を使っている。
そのほか、前後5フレームを参照しながらのノイズ処理、もとのコンテンツのフレーム数に応じて適切な参照フレーム数を決めて処理する超解像処理「アダプティブフレーム超解像」機能も搭載。これも放送画質の高画質化に寄与している。
地デジ映像を見ると、これがもともと、1,440×1,080のMPEG-2映像であったとは思えないほど高精細だ。ずっと見ていると慣れて、これが普通になってくるのだが、これに慣れた目で他社製テレビの地デジ映像を見ると、あまりの低画質ぶりに驚くことがある。なんだかんだいって、まだ地デジを見る機会が一番多いという方は多いはずで、その視聴頻度が高いコンテンツを、ここまでの画質に引き上げてくれるというのは喜ばしい。
地デジ視聴時の設定だが、「おまかせ」だと若干明るいので、「標準」を基準に設定した。色の濃さを若干落とし、シャープネスも少し下げながら、質感リアライザーや復元系の処理はすべて活かし、それぞれのゲインを調整していったら、解像感の高さと華やかさ、長時間見ても疲れにくく自然な映像が両立できた。
■ちょっとしたサウンドバーと比べられるほどの音質
最後に音質だ。「重低音バズーカオーディオシステムPRO」という名称がつけられた、前向きのスピーカーシステムを搭載している。結論を端的に述べると、うまく設定することで、ちょっとしたサウンドバーと比べられる程度の音質になると感じた。
放送コンテンツを見るの音声モードは「おまかせ」モードがおすすめだ。EPGの情報から取得した番組のジャンルデータに合わせて、最適な音質を設定してくれる。
一方でUHD BDプレーヤーなど外部入力の場合はコンテンツの種類がわからないため、手動で切り替える必要がある。映画をなるべく良い音で楽しもうと色々試すと、「ダイナミック」モードで重低音を「中」程度に設定し、サラウンドを「オフ」にした設定が気に入った。自然で、なおかつ迫力のある音が楽しめる。またこの設定であれば、映画でも音楽でもゲームでも、オールマイティーに対応できる。
サラウンドをオンにすると、たしかに包囲感は増すのだが、一方で人声の自然さが少し損なわれる。好みの問題だろうが、個人的にはセリフやナレーションが自然に聞こえることを重視した。
東芝が全部入り、ハイコスパと謳う「Z720X」の実力を検証してきた。ふだんから自宅で活用しているタイムシフトマシンの便利さをあらためて実感したことはもちろん、画質・音質のクオリティも、さすがは「Z」のクオリティ。さらには新4K衛星放送への準備も万端と、どこから見ても隙のない製品に仕上がっている。4Kテレビを購入検討する際、候補リストにぜひ加えて欲しい逸品だ。