HOME > レビュー > 安くて旨いアンプを選ぶ! 5万円で買えるプリメイン、注目9製品を一斉比較レビュー(前編)

ハイエンド機の試聴経験などを総動員

安くて旨いアンプを選ぶ! 5万円で買えるプリメイン、注目9製品を一斉比較レビュー(前編)

公開日 2018/09/28 06:00 生形三郎
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

<試聴モデル4>
SONY 「STR-DH190」 ¥OPEN(予想実売価格22,500円前後)

SONY「STR-DH190」

背面

【主なスペック]出力:100W×2(8Ω)、入力端子:アナログRCA×4/フォノ端子×1/ステレオミニジャック×1/Bluetooth、スピーカー端子:バネ式、外形寸法:430W×133H×284Dmm、質量:6.9kg

Bluetoothにも対応。エネルギー感溢れるサウンドが魅力

とにかく多機能で、豊富な入力を備えるアンプ。アナログ入力に加えて、同軸や光デジタル入力、ワイドFMチューナーやBluetooth接続、そしてMMフォノイコライザーアンプも搭載している。スピーカー端子はバネ式を採用しているため、利用できるスピーカーケーブルは限定される。

音質面では、重量級の電源トランスを積むなど、電源部が充実しているのが特徴だ。そのサウンドもその電源部故であろう、エネルギー感を楽しめるアンプとなっている。

ロックやポップスでは、ベースやバスドラムが積極的に張り出してくる。ドラムスのスネアやシンバルのアタックも、高いエネルギー感を持って炸裂。充分なパワーを持っているため、発音の勢いや低音のエネルギーの出方に余裕があるのだ。歪ませたオーバードライブギターのリフの分厚さなど、実に気持ちよい。

ピアノトリオでは、ピアノの演奏タッチが若干柔らかくなる印象はあるものの、暖かみのある音色を楽しめる。ロック同様に、ピアノの低弦やウッドベースの低域にパワー感がある。ドラムスのシンバルも、ザラついたワイルドな質感でエネルギッシュに聴かせた。

クラシックでは、先述の中低域のふくよかさやエネルギー感にバックアップされた、厚みある表現を楽しませる。バロックオーケストラも、チェロの通奏低音が厚めに再現され、演奏全体が薄くならない。また、全ての帯域で均一な音の勢いや重量感を伴っているので、オーケストラ演奏が高い統制をもって描かれる。

【音楽ジャンル相性】
ポップス/ロック:A+
ジャズ:B
クラシック:B


後編では、マランツ「PM5005」、パイオニア「A-10AE」、ヤマハ「A-S301」、ティアック「AI-301DA-SP」、デノン「PMA-30」と、約3万円〜5万円までの5モデルの魅力を探っていきたいと思う。

(生形三郎)

>>記事後編
安くて良いアンプはこれだ! 5万円で買えるプリメインアンプ、注目9製品を一斉比較レビュー(後編)

前へ 1 2 3

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります