ただし一点だけ問題も
【レビュー】iOS 12でついに対応、「GoogleマップでCarPlayカーナビ」がかなり使える!
ナビゲートされたルートをわざと外れ、リルート性能も確かめてみる。このときの動作も精度が高い。しばらくは元のルートに戻そうとするが、何度か無視すると新たに効率的なルートを案内してくれる。通常のナビと同じような挙動を眺めていると、これがタダで使えるというのは良い時代になったな、としみじみ感じた。
■「あと300フィートで右折です」
一方で、致命的な問題も残っている。音声ガイドの距離の単位が、なんと「フィート」や「マイル」なのだ。「あと300フィートで右折です」「あと4分の1マイルで左折してください」などとガイドされても、日本人としては感覚が掴みにくい。画面表示はメートル表記なので、なぜこんなことになるのか不思議でならない。
スマホアプリで見ると、設定の「距離の単位」が「自動」になっていたので、これを「キロ」にしてみたが、音声ガイドはフィートやマイルのままだった。iOS側のCarPlayの設定も見てみたが、特にこれに関する設定は見当たらなかった。
仕方ないのでそのままにして、「1フィートが約30cmだから、300フィートはだいたい90メートルだな」「4分の1マイルってだいたい400mだよな」などと考えながら、しばらく運転していたら、いつの間にか慣れ、しっくりくるようになってしまった。人間の適応力が上回ったというべきか。…まあ、これほど分かりやすい問題点もないので、近いうちに修正されるだろう。※その後のアプリアップデートで、キロメートル単位で音声ガイドするように修正されました。2018年10月28日追記
Google マップがついにCarPlayで使えるようになった。マイル・ヤードの音声ガイド、ルート候補がまだ少ないなど、もう少し頑張って欲しいと思うところはあるものの、大きな前進であることは間違いない。特に目的地の検索は、通常のカーナビよりもはるかに楽だし、使いやすい。Google マップによって、CarPlayそのもの、そしてCarPlay対応機器の価値が高まったことを実感した。
アップルも純正地図アプリの改良を引きつづき行っているが、機能的にも見やすさの面でも、Google マップの方がまだまだ上だ。今回のCarPlayへの対応を機に、ナビ機能の本質的な部分が進化したら、ますます使いやすくなるはず。引きつづき注目していきたい。