ただし一点だけ問題も
【レビュー】iOS 12でついに対応、「GoogleマップでCarPlayカーナビ」がかなり使える!
ルート探索の結果も納得感がある。リアルタイムの交通量などに応じた最速ルートを表示し、所要時間も表示してくれる。同時にほかの複数の経路も提案してくれ、それぞれのルートと所要時間も確認できる。
このため「速いけど細い道を通すルート」「多少到着は遅れるけど、大きな道を使った単純なルート」などを、実際に目で見て選択できる。通常のナビでは当たり前の機能だが、これまでアップル純正の地図アプリではできなかったことだけに、大変ありがたい。
ただし、カーナビでは当たり前の機能である「一般道優先」「一般道のみ」「距離優先」「時間優先」などの条件を設定してルートを選ぶことはできない。経路探索時に、オプションから「高速道路を使わない」「有料道路を使わない」などを選んでルート探索することもできるのだが、都度選択しなければならない。目的地を設定する際、ワンタップで選べるようにしてほしい。今後に期待したいところだ。
■画面表示も見やすくバランスが良い
カーナビ画面のデザインはどうだろう。これも個人的には、非常にわかりやすく仕上がっていると感じた。明るめのグレー基調の画面は、シンプルでクリーンなデザイン。いわゆるバードビューなのだが、相当に上からの視点なので、かなり先までの道順まで把握できる。周辺の施設名の表示も過不足なく、バランスがよい。
また、これはカーナビの画面サイズにもよるだろうが、今回は接続したナビが約9インチと大画面だったので、視認性が高いのも嬉しいポイントだった。
そのうえ、リアルタイムの渋滞情報もルートの色で表示してくれるから、渋滞回避もやりやすい。さらに交差点では自動的にマップが拡大されるため、複雑な交差点でどちらに進むか、迷うことも少なかった。
■CarPlayだからクルマの状態と連動して便利
またCarPlayならではの利点として、ヘッドライトの点灯状態に合わせて画面のベースカラーが切り変わるのが便利だ。ヘッドライトを点けると(つまり周囲が暗いと)画面も暗くなるので、眩しくない。さらに、音声ガイドがクルマのスピーカーから聞こえてくるし、音楽再生時にナビ音声が重なると、音楽のボリュームが下がって、ナビのガイドが聞こえやすくなる。前述の画面サイズの大きさも含めて、こういったクルマの状態との連動が、スマホそのものをナビとして使うのではなく、わざわざCarPlayでつなげて使うメリットだと実感した。