新たな一歩を踏み出した
RHAがまたやった! 平面駆動イヤホンならではの音を手頃な価格で、「CL2 Planar」レビュー
RHAは2011年にスコットランドで誕生したイヤホン専業メーカー。創業当初からのワイヤードモデルは優れた音質、個性的かつ洗練なデザインと所有欲をくすぐる質感、リーズナブルなプライスが支持され、急成長を遂げた。Bluetooth製品が人気の今でも、音質面で完成度の高いモデルを続々投入し、ますます人気を集めている。
そんなRHAがまた新たな一歩を踏み出す。平面磁気駆動ドライバーを採用するハイエンドモデル「CL2 Planar」の投入だ。
RHAが目指すハイエンドの世界観とは? 技術解説を交えながら、鴻池賢三氏による音質レビューをお届けする。
■CL2 Planarは平面磁気駆動ドライバーを搭載
モデル名に「Planar」が含まれていることからもわかるとおり、本機最大の特徴は「平面」、つまり平面磁気駆動ドライバーを採用している点である。
ご存じの通り、音を発生するドライバーにはいくつかの方式があり、イヤホンで主流なのはコイルが可動するダイナミック型と、コイルは固定で芯(アーマチュア)が可動するバランスド・アーマチュア型の2つだ。
本機が採用する平面磁気駆動ドライバーは、原理的にはダイナミック型に近いものの、ダイナミック型は円筒形に巻かれたコイルの端部が振動板に「細い線」で接するのに対し、本機は平面形状に形成されたコイル(Planar Coil)が「面」で振動板に接する違いがある。
結果、一定の面積を持つ振動板を均質かつ強力にドライブすることが可能になり、入力音楽信号に対するより正確な再生が期待できる。ただし、非常に微細かつ高精度が要求されるため、搭載下だけで高音質を実現できるわけではない。
その点本機では、4年もの歳月をかけ、16マイクロメートルと極薄のφ10mm振動板を磁場の観点で「完璧」に位置させたドライバーを完成して搭載したとのことで、自信のほどが伺える。
そのほか、ハウジングは見た目にも美しい射出成型セラミック製で剛性も確保。ケーブルはMMCX端子による着脱が可能で、φ3.5mmステレオプラグを備えるOFCケーブル、φ2.5mm/4極のシルバーコートバランスケーブル、そしてネックバンドタイプでaptXにも対応するBluetoothレシーバーが付属するなど、多彩な使い方が想定されているのもポイントだ。
そんなRHAがまた新たな一歩を踏み出す。平面磁気駆動ドライバーを採用するハイエンドモデル「CL2 Planar」の投入だ。
RHAが目指すハイエンドの世界観とは? 技術解説を交えながら、鴻池賢三氏による音質レビューをお届けする。
■CL2 Planarは平面磁気駆動ドライバーを搭載
モデル名に「Planar」が含まれていることからもわかるとおり、本機最大の特徴は「平面」、つまり平面磁気駆動ドライバーを採用している点である。
ご存じの通り、音を発生するドライバーにはいくつかの方式があり、イヤホンで主流なのはコイルが可動するダイナミック型と、コイルは固定で芯(アーマチュア)が可動するバランスド・アーマチュア型の2つだ。
本機が採用する平面磁気駆動ドライバーは、原理的にはダイナミック型に近いものの、ダイナミック型は円筒形に巻かれたコイルの端部が振動板に「細い線」で接するのに対し、本機は平面形状に形成されたコイル(Planar Coil)が「面」で振動板に接する違いがある。
結果、一定の面積を持つ振動板を均質かつ強力にドライブすることが可能になり、入力音楽信号に対するより正確な再生が期待できる。ただし、非常に微細かつ高精度が要求されるため、搭載下だけで高音質を実現できるわけではない。
その点本機では、4年もの歳月をかけ、16マイクロメートルと極薄のφ10mm振動板を磁場の観点で「完璧」に位置させたドライバーを完成して搭載したとのことで、自信のほどが伺える。
そのほか、ハウジングは見た目にも美しい射出成型セラミック製で剛性も確保。ケーブルはMMCX端子による着脱が可能で、φ3.5mmステレオプラグを備えるOFCケーブル、φ2.5mm/4極のシルバーコートバランスケーブル、そしてネックバンドタイプでaptXにも対応するBluetoothレシーバーが付属するなど、多彩な使い方が想定されているのもポイントだ。
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