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新たな一歩を踏み出した

RHAがまたやった! 平面駆動イヤホンならではの音を手頃な価格で、「CL2 Planar」レビュー

公開日 2018/10/24 06:00 鴻池賢三
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そのほか、手持ちのプレーヤーをいくつか試してみたが、ゆったり楽しむならOPUS#1Sとの組み合わせが好印象だった。平面磁気駆動ならではと言える俊敏な応答性により、プレーヤーやケーブルの違いも楽しめる奥深さを備えていると理解すれば良いだろう。

同梱のネックバンド型ケーブルでBluetooth接続も可能

本製品のパッケージには、ネックバンドタイプのBluetoothレシーバーが付属しているのもポイント。従前のRHA製品で好評だったもので、ネックバンドがシリコン素材で自由な形状にでき、丸めて付属のセミハードケースやポケットにコンパクトに収納できる。

付属のネックバンド型Bluetoothレシーバー

音質はaptX接続で確認した。艶やかで余韻が美しく伸びのあるサウンドが楽しめる。少しボーカルの刺さりが気になる場面もあるが、全周波数帯域で明瞭かつS/Nが高く、ハイファイライク。アンプ部に専用のチューニングを施しているのだが、これによって「ワイヤレスだから」と言い訳する必要の無いクオリティを確保している。マイルドな音調が好みなら、イヤーチップはコンプライを使用するなど、高域を少し抑える方向でチューニングすると良いだろう。



RHAとしては従来製品と価格面で桁が違うハイエンドモデルだが、平面磁気駆動ドライバーを採用してきたのは興味深い。平面駆動型イヤホンはもっと高いものもあるので、ある意味、RHAらしいリーズナブルな価格と言っても良いだろう。

音質は個性的で、好みが分かれる印象を受けたが、相応のプレーヤーやDACアンプと組み合わせると、高いポテンシャルを実感できる。クセの無い輪郭を持つ低域や、繊細な音を余さず拾い上げて広大に展開するサウンドステージは、本機独自の世界観だ。読者のみなさんが試聴する時は、本記事を参考にしていただけると、その真価を理解できることだろう。

平面磁気駆動の世界をリーズナブルな価格で。ポータブルリスニングに、また新しい選択肢と楽しみが増えた。

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