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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域:第223回

弱点皆無の新ケーブルって!? 平成最後の「ポタ研 2019冬」、高橋敦の “超個人的ベスト5”

公開日 2019/02/06 06:30 高橋 敦
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イベント全体のレポートは放棄して編集部に任せ、独自に勝手に注目ポイントを選出していく、本連載恒例のオーディオイベントレポ。今回は2019年2月2日に開催された、いわゆる「平成最後の」ポタ研からの超個人的ランキングをお届けさせていただく。

【第5位】製品版への期待高まる!final「D6000」

finalのブースには、平面駆動ドライバー搭載ヘッドホンの新モデル「D6000」の試作品が参考展示されていた。ハイエンド大型ヘッドホン「D8000」の開発で得た技術を生かした上で、使い勝手も予定価格もそれよりは軽やかなモデルだ。

手前の黒が試聴サンプル、奥は外観サンプル

マグネシウム筐体で軽量化を図っている。「平面」感を見せてくるデザインもポイント

イヤホンではなくヘッドホンだが、イヤーフック型やイヤーハンガー型と呼ばれるタイプのスタイルを採用。このスタイル、左右別々に付け外しする手間や着けていない時の置き方の悩ましさがあるため個人的には好みではないが、一方で装着中の軽やかさ強みは確かにある。

また同社からは「ヘッドバンドスタイルだと調整機構にも限界があって、特別に頭の小さい人や大きい人にはフィットしない場合もあるが、イヤーハンガースタイルならその心配はない」との解説もいただき、そこもなるほどと思わされた。

試聴サンプルはまだ「ここから音を作っていく」というスタート段階とのことだったが、この時点でこの音なら期待大!という感触。開放型ヘッドホンを騒がしいイベント会場で試聴するという悪条件でも、全体のバランスはおおよそ整っており、それでいて中低域の厚みもしっかりしていると感じられた。ここからの仕上げに注目していきたい。

【第4位】まさかの競合?枕スピーカー「HUMU」登場!

こちらはこの春から日本向けのクラウドファンディングが開始されるというフィンランド発の枕型スピーカー「HUMU」。

「ピロウ」ではなく「スマートクッション」とされているのでガチ睡眠用ではないのかも

「枕型スピーカー」という言葉と写真を見ていただければ、これがどういうアイテムなのかは一目瞭然だろう。再生ソースはBluetoothが主で、ミニプラグ入力も用意されている。当初はリラクゼーションアイテムとして開発が始められたが、エンターテイメント用としての可能性も感じられたため、現在の形になったとのことだ。

スピーカーとしての面白さは、音を振動としても表現するバイブレーション機能の搭載。バイブレーション機能はヘッドホンでの搭載例は多々あるが、スピーカーでの例は多くはない。振動は身体との接触がないと伝わらない。そして普通のスピーカーにはその身体接触はないわけだから当然だ。しかし枕型なら話は別!このバイブレーションは枕型ならではの機能と言えるだろう。

さて、枕型スピーカーといえば去年末にはこんな製品も発表されている。

全面ダイレクトドライブ方式の平面型スピーカー搭載枕「Pillowspeaker」

同じ枕型といっても狙いは異なるアイテムだとは思うが、同じ時期に重なって登場してきたことは興味深い。これら枕スピーカーについては今後連載でもピックアップする予定だ。

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