「無印」iPadとの違いも解説
新「iPad Air」レビュー、プロ並み性能で復活! お手頃価格のバランス良好モデル誕生
10.5インチのiPad Proは生産を完了しているが、アップルストアで販売されていたWi-Fi専用モデルの価格に比べると、iPad Airの方が1.5万円ほど安い。ビジネスパーソンや学生にも手が出しやすくなった。今はiPadで使えるMicrosoft Officeのアプリが揃っているし、アップル純正のオフィススイート「iWork」もアップデートによって日本語縦書きに対応した。iPad AirはノートPCの代わりとしても十分に活躍してくれそうだ。
そしてビジネスシーンに役立つ機能といえばもう一つ、新しいiPad AirはeSIM(埋め込み型SIM)を搭載したことについても触れておこう。海外出張の際に現地に到着してから容量、予算に合った通信プランを簡単に契約して使えるのでとても便利だ。現在およそ180ヶ国でiPadのeSIMが利用できるという。ギガビットLTEの高速通信にも対応している。
4. 本体が薄くて軽い
そしてわずかな差ではあるものの、iPad Airは第6世代のiPadに比べて本体が薄く、質量も軽い。ほかにもiPad Airはストレージの最大容量が256GBまで選べる。無印のiPadは128GBまでだ。iPadの方は32GBの小容量ストレージがあるぶん、Wi-Fi専用モデルが37,800円(税込)からと安価なので、やはり本機のポジショニングは「iPadシリーズの入門機」であると考えて良さそうだ。
■10.5インチiPad Proの体験を手軽に楽しめるiPad Air
新しいiPad Airは、欠けていた10.5インチのiPad Proの穴を埋めるモデルだ。カメラ機能についてはiPad Proの方が4K動画撮影に対応する12MPのメインカメラを搭載しているし、内蔵スピーカーの数もiPad Airより2つ多い4スピーカー構成として、立体感の豊かなサウンドが楽しめる。
iPad単体でのAVスペックにもこだわるなら11インチのiPad Proを選ぶ方がおすすめだが、アップルストアの販売価格を比べるとWi-Fi専用モデルでも値段に35,000円もの開きがある。ネットワークオーディオ、スマートオーディオのコントローラーとして割り切るなら、新しいiPad Airの性能で十分におつりがくる。Touch IDを内蔵するホームボタンの操作感も安心できる。
Apple PencilやSmart Keyboardに対応したことも含めて、仕事や勉強、その他クリエイティブワーク全般の生産性が飛躍的に向上している。iPad Airはもはや「10.5インチのiPad Proによる体験を詰め込んだiPad」であると捉えるべきだろう。