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ソニー「HT-X8500」は “お手軽サウンドバーに革命を起こす” 高コスパモデル。実力徹底解剖!
また、HT-S200Fでは下向き配置だったウーファーユニットを、今回は前向き配置に変更。さらに、外見にもひと工夫あり、天面をマットなシボ加工にしていて、テレビ画面が写り込まない配慮がなされている。
そしてサラウンド技術に関しては前述の「Dolby Atmos」「DTS:X」に加えて「DTS Virtual:X」などにも対応。さらには、ソニー独自のバーチャルサラウンド技術「Vertical Surround Engine」を採用している点も大きなポイントだ。
この「Vertical Surround Engine」は、高さ方向の音場も巧みに表現。これにより、既存の5.1chコンテンツや2chのテレビ放送といった非サラウンドコンテンツまでも高いレベルで三次元立体音響化できる。
その効果のほどはハイエンドモデル「HT-Z9F」ですでに証明済み。そんな技術を今回のようなお手軽モデルでも利用できるのだ。
また、HDMI出力端子は最新のeARCに対応。テレビをHDMIハブのように用いて、BDレコーダー/プレーヤーなど様々な機器からの音声を再生できる。もちろん、これとは別にHDMI入力端子もあるので、ARC対応ではない機器の接続も安心だ。
なお、背面端子位置は本体のセンターより若干右側に寄っている。昨今のテレビはHDMI端子が(背面から見て)右側にあることが多いので、接続性を考えた細かい配慮がなされているわけだ。そのほか、Bluetoothも搭載。スマートフォンの音楽をワイヤレス再生して楽しむこともできる。
■クラスを超えた空間再現能力。三次元立体音響は圧巻のクオリティ
それでは実際にHT-X8500のサウンドを体験してみよう。コンテンツのジャンルごとに最適になるよう様々なサウンドモードを搭載しているが、基本の「スタンダード」モードで試聴していく。
まずは地デジのテレビ番組でチェック。すると、まず驚いたのが音の定位だ。実際の本体設置位置よりも高め、つまりテレビ画面の高さからちゃんと音が出ているように聞こえ、それに加えて、音が広がるような立体感を伴ってサウンドが展開されるのだ。
テレビ画面の高さに音が定位するため、出演者の声も自然に聴けるし、声に厚みが出るのでテレビ内蔵スピーカーと比べるとかなり聴き取りやすくなる。
また、BGMはテレビやサウンドバー本体のサイズを超えたステレオ空間が作り上げられる。非常にコンパクトな本体のサイズ感を考えると、この立体的な音空間は驚きの一言だ。
ちなみに、「ニュース」モードに切り替えるとサラウンドを完全に切ることができる。だが、試してみた実感として、地デジ放送は基本的に「スタンダード」のまま楽しむことを推奨したい。
■様々な音が縦横無尽に飛び交う世界を巧みに再現
続いてUltraHD Blu-rayのソフトで三次元立体音響を体験してみよう。以下、視聴した3タイトルは、いずれもDolby Atmosの英語版音声でチェックを行った。
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