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第二世代BTケーブルはクリアな音と利便性UP

Westoneの新シリーズ一気聴き!圧倒的低域の「B」と透明感あふれる「W」、魅力満載の5モデル

公開日 2019/05/23 06:00 佐々木喜洋
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最も音質変化を感じた「新W60」では、透明感の向上と低域の深さと滑らかさも両立

次に新W60を聴いた。外観上はメタルクリップの採用以外に大きな変化はないが、音響設計は旧W60から改良されている。今回試聴したラインナップの中で、新旧の音質の差はW60が一番大きいと感じた。かなり透明感が高くなり、聴き始めてすぐに分かるほどだ。

新W60は、リファインされたWシリーズの中で最も音質変化が大きい。より透明度が上がり、なおかつ低域も深く滑らかに再現する

また低域がより深く、かつ滑らかに再現されている。ヴォーカルはより明瞭感が高くなって、声が良く聴き取れる。全体にシャープになっているが、高音域はほどよく透明感が高い程度であまり変わらない。だからこそ、音のキツさもなく、ここでも「さすがカートライト兄弟のチューニング」と感じられる。

サイズ感の変更はないが、メタルクリップを採用したことで外観上の印象も変わっている

ハウジング内側の様子。新しい標準ケーブルの透明スリーブの印象もあってか、より洗練されたデザインに感じられる

新ケーブルは銀線の個性が強く出ているので、Westoneらしい暖かみあるサウンド感から、少しニュートラル寄りに音が変わった印象を受ける。W60でも旧モデルに新ケーブルの付け替えて試してみたが、ケーブルだけではなく本体の音響設計の改良の効果もかなり大きいことがわかる。

「新W80」は抜けの良い音質に。第二世代Bluetoothケーブルはクリアな明瞭感が増す

W80においては、あまり大きく音響設計を変更していないとされており、今回の中ではもっとも新旧の差が少ない。ただ、同じケーブル、同じイヤーチップという条件で聴き比べると違いは感じられ、新W80の方がやや抜けがよく透明感が高い。大きな差ではないものの、聴き慣れた曲であれば一聴して分かるだろう。

新W80は、旧W80から音質に関しては大きな変更はしていないとのことだが、比較試聴するとやや抜けがよく透明感が高くなっていることが感じられる

本機の目玉は第二世代のBluetoothケーブルの標準添付だ。この新Bluetoothケーブル、回路設計は第一世代と同じだと聞いていたが、同じイヤホンで聴き比べてみると、多少音がクリアになって明瞭感は上がっているように感じられた。

バッテリー部分を充電ケースに収めた状態で、そのまま首かけして使用も可能。思ったよりも重たくないので、長時間使うこともできて便利

第二世代Bluetoothケーブルでは、より音がクリアになって明瞭感が向上

また、Bluetoothケーブルにはバッテリーケースが用意され、合体させて使うこともできるという面白い特徴がある。その様子からすると重たいのでは? と思ったが、この状態でも重さはさほど変わらずに使うことができる。再生時間を延ばすこともでき、なかなか良い改良だ。



今回のラインナップの中ではやはり「B50」が目玉モデルだろう。今まで開発者がやりたくてもできなかったことを思いきりやりきったという爽快さがありつつ、全く破綻のないサウンドに仕上げられていて、そこにカートライト兄弟の熱意とチューニングの力を感じる。新Wシリーズも、リファインながら思っていたよりも変化は大きい。特に新W60の違いは大きく、旧モデルのユーザーにとって興味深いものだろう。

今まで通りのWestoneのファンにも、今までWestoneを聴いてこなかったユーザーにも、ぜひこのBシリーズと新Wシリーズの音をチェックしてほしいと思う。

(佐々木喜洋)

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