「Zero Chill」「Hang Up」も
全米No.1ヒットを独占!JAM Audioの主力ワイヤレススピーカー「Chill Out」など3機種一斉レビュー
■“スティックパッド”でお風呂の壁にも貼れる「Hang Up」
「Hang Up」は真四角に近い形状の小型スピーカー。3Wのアンプを内蔵し、バッテリー駆動時間は約8時間と携帯性重視のスタンダードなモデルだ。
外見からも分かる通り、Hang Upの特徴は充電ケーブルをスピーカー本体に巻きつけるように収納できるというデザイン。実際にケーブルを伸ばしてみると、microUSB端子の充電ケーブルが約23cmの長さで収納されている。本体はIP67の防塵防滴で、microUSB充電ケーブルの端子部も硬く固定できるゴムキャップが備わっている。
Hang Upの大きな特徴は“壁に貼って使える”こと。背面のゴム蓋の内側に“スティックパッド”と呼ばれる粘着性のシートが搭載されていて、平らな壁に貼り付けられるのだ。
実際に様々な場所に貼り付けてみたが、木製のドアでも難なく固定できるし、浴室のタイルは一度貼り付けると丸1日以上全く落下することなく使用できた。なお、スティックパッドは公式には最大300回まで貼り付け可能とのこと。IP67の防塵防滴仕様なので、お風呂スピーカーとして使うこともできるだろう。
そのサウンドは、小型サイズながら音の抜けが良く、音楽の広がり感もナチュラルだ。米津玄師の『Lemon』は声を重点的に聴かせつつ、サイズ以上にエネルギー感のある低音も鳴らしてくれた。宇多田ヒカルの『あなた』では、声の抜けの良さと音の広がりがやはり魅力に感じる。「アナザー・デイ・オブ・サン」では、ウッドベースがズンズンと響く。壁に貼り付けた際のサウンドも、中域をクリアに出しつつ、見た目以上にエネルギー溢れる低音で楽しませてくれた。
JAM Audioのワイヤレススピーカー3機種は、いずれもサウンドが上手くまとめられるだけでなく、IPX67の防塵防滴性能、遊び心あるギミックまで備えた“個性派揃い”だ。国内のワイヤレススピーカー市場に新風を吹き込む製品群として、大きな注目といえる。
(折原一也)