HOME > レビュー > イヤホン単体で15時間再生! 重低音も魅力のオーディオテクニカ 完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS5TW」レビュー

【特別企画】SOLID BASSシリーズ初完全ワイヤレス

イヤホン単体で15時間再生! 重低音も魅力のオーディオテクニカ 完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS5TW」レビュー

公開日 2019/07/12 12:26 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
操作性に配慮されたボタン配置で、操作も快適に行える

イヤホン本体の操作は、左右のプレート部の上側にあるボタンで行う。音楽再生時のボタンアサインは右側が1回押しで再生/停止、2回押しで曲送り、3回押しで曲戻しに対応。左側は1回押しで音量アップ、2回押しで音量ダウン。本機は装着するとプレート部が耳から浮くので、上側にあるボタンは手探りでもすぐ見つけられるし、イヤホン上下を指でつまみながら押せるのでズレる心配もナシ。細かなところだが配慮が行き届いていて、とても操作がしやすい。

専用の充電ケース

ケースにイヤホン本体を収めたところ

BluetoothのスペックはBluetooth標準規格Ver.5.0準拠でAAC/aptXコーデックに対応。SCMS-T対応なのでワンセグ音声も流せるのは日本メーカーらしい。

オーディオテクニカのワイヤレスイヤホンに共通するユニークな機能として、スマホアプリ「connect」を通してイヤホンの位置を探したり、また接続コーデックの切り替えといったマニアックな設定までカバーしている。

なお、完全ワイヤレスイヤホンで気になる左右の接続性についても検証を行った。秋葉原と新宿の街中で音楽を聞いてみたが、音切れせず、十分安定していると言ってよい水準だ。

“SOLID BASS”ならではの重低音再生。中高域にも注目してほしい

オーディオブランドとして長い歴史を誇るオーディオテクニカの製品だけに、気になるのはそのサウンド。10mmのダイナミックドライバー搭載で、再生周波数帯域は5〜40kHzまで対応。SOLID BASSシリーズということで、やはり重低音にフォーカスしたチューニングが行われている。

駅周辺などシビアな環境も含めて実際に使用し、音質や接続安定性をチェックした

実際にATH-CKS5TWで音楽を聴き込んでいこう。まず、iPhoneとペアリングしてAAC接続で宇多田ヒカルの『あなた』を聴いてみる。重厚感ある低音再生がやはり特徴的だ。ドッシリとした迫力を伴う低音と音圧感でリズムが刻まれ、ボーカルを立てて存在感を見せつつ、中域のウェットな密度感で楽器の情報もしっかりと引き出していく。

米津玄師の『Lemon』を聴いても、空気の振動を伝えるような低音が心地良い。一方でバスドラのリズムはソリッドでもある。中高域は、密度と情報量で空間を描き切るタイプで、声の帯域も埋もれることなく再現する。

イヤーピースは4サイズを同梱する

映画『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラックより「アナザー・デイ・オブ・サン」を聴いてみる。ピアノの音には少しだけ響きが乗るが、楽器の音は特に包まれるような広がり感を味わえる。ウッドベースはSOLID BASSらしく迫力も量感も強烈だが、特に小音量でのリスニングや騒音の多い場所で聴く場合などは、適度なバランス感でリズムを聴き取れた。このあたりは、屋外でアクティブに用いる用途も考慮してチューニングされたのだろう。

次ページガジェット愛好家にもぜひお薦めしたいモデル

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE