【特別企画】SOLID BASSシリーズ初完全ワイヤレス
イヤホン単体で15時間再生! 重低音も魅力のオーディオテクニカ 完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS5TW」レビュー
ATH-CKS5TWは高音質コーデック aptXにも対応しているので、AndroidスマホのGRANBEATでaptX接続のサウンドをチェックしてみた。
宇多田ヒカルの『あなた』ではウェットな中域がよりクリアかつ見通しも良くなり、高域まで伸びやかに鳴る。低域はよりソリッドな印象が増し、リズムがさらに明瞭になる。米津玄師の『Lemon』では、特にボーカルのクリアネスの向上が確認でき、曲のディティールもより精緻に描かれる。『アナザー・デイ・オブ・サン』では、音場の見通しがよくなり、華やかさも一段増す。低音は量感はそのままに、ウッドベースの指の動きがより明瞭になり、胴鳴りを含め音の質感が豊かになった。
これは予想外だったのだが、ATH-CKS5TWのサウンドはaptX接続でかなり印象が変わる。iPhoneのAAC接続でも十分に高水準だが、aptX接続では音の空間が晴れてよりクリアになる。音楽の情報量に敏感に反応するタイプといえるかもしれないが、いずれのコーデックで聴くにしろ、低域だけでなく、中高域の表現力にもぜひ着目してきいてほしい。
ATH-CKS5TWは、本体のみで約15時間連続再生、ケース込みで45時間連続再生というトップクラスのバッテリー性能を実現しつつ、快適かつ安定した装着感とボタン操作のしやすさ、SOLID BASSらしいサウンドなど、デジタルガジェットとしての高い総合力を備えている。オーディオテクニカのファンはもちろん、ガジェット愛好家にもぜひお薦めしたいモデルだ。
(折原一也)
特別企画 協力:オーディオテクニカ