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【特別企画】進化した「BASHテクノロジー」アンプを搭載

小型・多機能・高音質・・・時代が求めるアンプの姿がここに。ELAC「DS-A101-G」を聴く

公開日 2019/07/16 06:00 生形三郎
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まずは、UPnPによるネットワーク再生の音質からだ。ミュージックサーバーにはfidataを接続し、有線ネットワーク経由でサーバー内のハイレゾ音源を、DS-A101-Gの内蔵DACを使って再生した。再生ソフトには、fidata Music App及び、BubbleUPnPを用いた。

BS312 Jubileeを組み合わせて試聴

「BS312 Jubilee」

Jubileeの115mmサイズのウーファーから繰り出される低域は、スピーディーながらも量感があり、ベース楽器のボディ感を十分な厚みでもって弾みよく奏でる。剛性の高いアルミボディならではの押し出しよくレスポンスの早い音で、JET Vトゥイーターが描く中域から高域にかけてのスピード感と調和しているのだ。本機の内蔵DACとアンプによって得られるサウンドは、中域から高域にかけて自然な明瞭感を持つと共に、中低域に少し量感を持たせてあり、適度にメリハリを利かせたプロポーションで音楽を楽しませてくれるものだ。

ジャズ、クラシック、ロック、女性ヴォーカル・ポップスなど、どのようなソースを再生しても、ハイレゾならではのディティールを拾い上げ楽器音像の細部を描写しつつも、バランスのよい音色感でもって音楽が紡ぎ上げられていく。無論、JET VトゥイーターやJubilee自体が持つ性能の余力を感じさせるが、ウェルバランスで不足のない、心地よい描写が楽しめた。

BS312 Jubileeに搭載する「JET Vトゥイーター」

DAC内蔵による鮮度感の高いサウンド。メリハリよく小気味のよい音で楽める

続いて、同一ネットワーク上のMacbook上に起動しているRoonから、同一の音源タイトルを再生してみる。音質傾向はUPnP再生と同傾向だが、こちらでは、再生時の操作レスポンスが特に良好だ。選曲や再生など、操作系の安定感が高く、快適なネットワーク再生を楽しむことができる。現段階のファームウェアにおいては、ネットワーク再生はRoon Ready機能を使用しての再生に軍配が上がるだろう。

アンプの音質や駆動力の確認を踏まえ、アナログ入力に外部DACからのアナログ出力を入力して再生してみる。外部DACには、価格クラスがより上のラックスマン「DA-06」(30万円・税抜)を使用した。すると、再生音に単体高性能DACのクオリティがきちんと反映され、質感がさらにアップする。

小気味のよい音で楽しませてくれる

同時に、内蔵DACの適度にメリハリを利かせた音作りは、音楽再生はもちろんのこと、映像コンテンツの音声再生を、小気味のよい音で楽しませてくれるということを実感させる。また、本体内部でアンプとDACが直結していることによる、音の鮮度感の高さ、というアドバンテージも感じることができた。

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