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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第234回】FOSTEXの完全ワイヤレスイヤホン?レシーバー?「TM2」を徹底検証!

公開日 2019/07/27 07:00 高橋 敦
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ユニバイヤホンの大半を収納できそうな巨大ケース!

…いや本体じゃなくてケースからかよ!と思うかもしれないが、完全ワイヤレスイヤホンにおいてケースの機能性や使い勝手の重要性は本体のそれに全く劣らない。まして特にこの製品を他のイヤホンの完全ワイヤレス化の方を主目的に検討しているユーザーの方にとっては、ケースが占める割合はさらに大きいものとなるはずだ。

そんなわけで重要なこのケース、占める体積も大きい。つまりデカい!

FitEarセミハードケース、Apple AirPodsとの比較

手に持つとこんなサイズ感。メガネケースを厚めにした、あるいはペンケースを短めにしたみたいな感じ

この重要かつ巨大なこちらのケース、メーカー公式の呼称は「充電用クレイドル」となっている。ポイントはバッテリー「非搭載」なこと。つまりこれ、「イヤホン収納型充電アダプター」みたいなものなのだ。このデカさでバッテリー非搭載だと!?と戦慄したかもだが、考えてみればそうなるのも納得。

その最大の理由と思われるのはこれが「専用ケースではなく汎用ケース」であること。特定のイヤホンの収納のみを想定した専用ケースなら、そのために必要な最小限の収納スペースのみを確保すれば良い。

しかしこちらの製品は「イヤホン部を様々なイヤホンに交換可能」なことが売り。収納スペースには『大小様々なイヤホン』を収納できるだけの余裕が必要とされる。その結果がこの大きさのケースというわけだ。

標準と同じくMMCXなfinal E5000。形状的にもサイズ的にも全く無理なく収まる

同じくMMCXなShure SE535。もちろん問題なし

実際こちらのケース、ユニバーサルモデルであれば、極端に巨大なモデルを除いた大半を収納可能と思われる。大柄な部類と言えるであろうFitEar EST Universalも収納できた。

2pinのFAudio Major。大口径ダイナミック型搭載のモデルだがこれも問題なく収納

FitEat端子のFitEar EST Universal。余裕ではないが収納可能!

そしてカスタムイヤホンだと……カスタムの形や大きさは各ユーザーの耳次第なので、このケースに入る入らないは実物合わせでしか確認できない。モノによっては危ういかも?だが、参考までに筆者の大きめな耳に合わせたFitEar製品で試してみよう。

ショートレッグなAir系列のモデルは余裕で収納可能。対して一般的なロングステムのMH335DW SRは「かろうじてなんとか」収納可能だった。MH335DW SRはロングステムの長さがケース収納スペースの深さを超えてしまい、FitEar端子は2ピンなのでそこで回転させてステムの長さを深さ方向から横方向に逃すのも難しい。フレキシブル・ショート・ケーブルの柔軟性のおかげでのかろうじてセーフ!だ。

筆者サイズのFitEar Air2。見た目のデカさ感は335よりも強いがステムが短いおかげか余裕あり

筆者サイズのFitEar MH335DW SR。ステムの長さで干渉寸前

とまあ、こんな感じなので、「基本的にサイズがでかい」「そしてノズルステムが長い」「さらに端子がMMCXではない」などのコンボが決まってしまう場合には、収納できないこともあり得そうだ。

このステムの長さの違いが大きい

筆者のMH335DW SRよりあと少しでも大きくなると蓋が閉まらなくなりそうだった

ただしケースに入れての充電は別に蓋が完全に閉まらなくても問題なさげ。なのでもしもケースの蓋が閉まりきらなかった場合でも、「TM2ケースは自宅で充電専用にして、外出時の持ち歩きには他の大きなケースを使う」みたいな運用はいけそうだ。試してみると、FitEar純正のペリカンハードケースには、TM2装着状態の筆者MH335DW SRをそのまま収納できた。

何なら蓋を開けたままでも充電できた

TM2装着状態でFitEarペリカンハードケースに何とか収まった

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