[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第234回】FOSTEXの完全ワイヤレスイヤホン?レシーバー?「TM2」を徹底検証!
■純正コンビでの音も良好!挑戦的スタイルにして完成度も十分!
さて、様々なイヤホンと組み合わせた場合のサウンドについては、その様々なイヤホン側次第。なのでここでは純正イヤホンユニットの音調についてのみ紹介する。純正ユニットは6mm口径のダイナミック型ドライバーが搭載されている。
そのサウンドは薄刃に描き出され切れ味鋭く、ボーカルも心地よいシャープさ。ベースやドラムスもボリューム感や迫力を出しすぎず、中高域に対してもたつかないスピード感を確保。小口径ダイナミック型の持ち味を素直に生かした、シャープでクリアな音作りだ。当然のことだが、この組み合わせのままでも何も問題ないレベルに達している。
ちなみに、リケーブルであえてワイヤードにしても聴いてみても、音の傾向に変化はなく好印象!「リケーブル端子を使って既存イヤホンを完全ワイヤレス化する」というアイデアの製品は他にあるが、それをいきなりこの完成度で出してきたのはさすがフォス!
しばらく待てば同タイプ製品も出揃ってきて、比較検討して選べる状況になるのかもしれない。しかし「いま試せる!いま買える!いま使い始められる!」ことには大きな価値がある。このスタイルのアイテムが気になっているのなら、まずはなる早でこれを試しておいた方が良いだろう。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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