【特別企画】人気イヤホンと組み合わせテスト
HiByの最新DAP「R5」レビュー。実売4.5万円で4.4mmバランス搭載、Google Play対応の注目機
新鋭ながらすでにマニアの間でも高い評価が定着しているポータブルオーディオブランド「HiBy(ハイビィ)」から、最新DAP「R5」が登場する。エントリー〜ミドルの価格帯ながら4.4mmバランス端子も搭載した本機の実力を、野村ケンジ氏がレポートする。
■話題を集めるポータブルオーディオブランド HiByの最新DAP
ここ最近は、新進気鋭の中国オーディオメーカー各社から様々なバリエーションのポータブルDAP(デジタルオーディオプレーヤー)が登場。充実した機能性やコストパフォーマンスの良さから、大いに人気を集めている。そんな注目ブランドのひとつに、HiByがある。
こちら、中国・東莞(とうかん)に本拠を置くポータブルオーディオメーカーで、これまで10年以上にわたり音楽再生アプリやDAP、イヤホン、DACなどの開発を手がけてきた実績を持つ。
そんなHiByから、2018年に自社ブランドのDAPが登場。上級モデルの「R6」(生産完了品)、スペシャルモデルの「R6Pro」、エントリーモデルの「R3」それぞれにおいて、自社開発となるミュージックプレーヤーの高音質さ、コストパフォーマンスの良好さなど、ブランド立ち上げ後の最初のラインナップとは思えない高い完成度を誇り、多くの人から評判を集めることとなった。そんなHiByから、既存製品とは一線を画す新モデルが登場する。それが「R5」だ。
名前から推測できるとおり、「R5」は既存の「R6Pro」と「R3」の中間に位置するモデルとなっている。とはいえ詳細を見ると、最新モデルならではの様々な進化が行われているのが特徴だ。
Android OS上で「HiByMusic Player」アプリを再生に使用するソフト構成や、Android SRCを回避するダイレクト出力などは、これまでのノウハウを継承したものだが、「R5」は出荷時からAndroid OSのバージョン8.1を搭載(R6はアップデートで8.1対応)。Android用アプリの購入・追加が正式に行える「Google Play」にも対応しており、優れた使い勝手も実現している。
ヘッドホン出力は、3.5mmに加えて4.4mmバランス接続端子も搭載。4.4mmは端子に日本ディックス製のPentaconを採用し、ヘッドホンアンプ構成を見直すことで出力レベル 4.25V(32Ω時)/4.08V(16Ω)、出力電力 564mW/ch(16Ω時)/1040mW/ch(16Ω時)というハイパワーを実現している。イヤホンだけでなく、高い駆動力が必要となる上級ヘッドホンまで、幅広い製品を直繋ぎで遜色なく楽しめるように作り上げられている。
また、音質の要となるDACチップも、いままでのESS系から変更された。「R5」には、Cirrus Logic(シーラス・ロジック)社製のオーディオ向けDAC「CS43198」が左右1基ずつデュアルで搭載され、124dB(4.4mmバランス出力時)という高いS/Nを確保。さらに、PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzまでのハイレゾ音源のネイティブ再生にも対応している。
ちなみに、4.4mmバランス端子や対応ファイルのスペックなど、部分的にはスペシャルモデル「R6Pro」に近いものがあり、実際には上位モデルのノウハウを搭載してさらに進化させたというのが「R5」の概要といえる。コストパフォーマンスの面からは、さらに魅力が増したともいえる。
その一方で、既存モデルとはまったく異なる部分がある。それは外観のデザインだ。「R6」も「R3」も、アルミ削り出し然とした、どことなくマッシブな印象のボディを採用していたが、「R5」ではサイドが丸みを帯た、スマートで手に馴染みやすい外観デザインへと生まれ変わっている。ことデザインについては、第2世代と分かる大きな変化だといえる。
■話題を集めるポータブルオーディオブランド HiByの最新DAP
ここ最近は、新進気鋭の中国オーディオメーカー各社から様々なバリエーションのポータブルDAP(デジタルオーディオプレーヤー)が登場。充実した機能性やコストパフォーマンスの良さから、大いに人気を集めている。そんな注目ブランドのひとつに、HiByがある。
こちら、中国・東莞(とうかん)に本拠を置くポータブルオーディオメーカーで、これまで10年以上にわたり音楽再生アプリやDAP、イヤホン、DACなどの開発を手がけてきた実績を持つ。
そんなHiByから、2018年に自社ブランドのDAPが登場。上級モデルの「R6」(生産完了品)、スペシャルモデルの「R6Pro」、エントリーモデルの「R3」それぞれにおいて、自社開発となるミュージックプレーヤーの高音質さ、コストパフォーマンスの良好さなど、ブランド立ち上げ後の最初のラインナップとは思えない高い完成度を誇り、多くの人から評判を集めることとなった。そんなHiByから、既存製品とは一線を画す新モデルが登場する。それが「R5」だ。
名前から推測できるとおり、「R5」は既存の「R6Pro」と「R3」の中間に位置するモデルとなっている。とはいえ詳細を見ると、最新モデルならではの様々な進化が行われているのが特徴だ。
Android OS上で「HiByMusic Player」アプリを再生に使用するソフト構成や、Android SRCを回避するダイレクト出力などは、これまでのノウハウを継承したものだが、「R5」は出荷時からAndroid OSのバージョン8.1を搭載(R6はアップデートで8.1対応)。Android用アプリの購入・追加が正式に行える「Google Play」にも対応しており、優れた使い勝手も実現している。
ヘッドホン出力は、3.5mmに加えて4.4mmバランス接続端子も搭載。4.4mmは端子に日本ディックス製のPentaconを採用し、ヘッドホンアンプ構成を見直すことで出力レベル 4.25V(32Ω時)/4.08V(16Ω)、出力電力 564mW/ch(16Ω時)/1040mW/ch(16Ω時)というハイパワーを実現している。イヤホンだけでなく、高い駆動力が必要となる上級ヘッドホンまで、幅広い製品を直繋ぎで遜色なく楽しめるように作り上げられている。
また、音質の要となるDACチップも、いままでのESS系から変更された。「R5」には、Cirrus Logic(シーラス・ロジック)社製のオーディオ向けDAC「CS43198」が左右1基ずつデュアルで搭載され、124dB(4.4mmバランス出力時)という高いS/Nを確保。さらに、PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzまでのハイレゾ音源のネイティブ再生にも対応している。
ちなみに、4.4mmバランス端子や対応ファイルのスペックなど、部分的にはスペシャルモデル「R6Pro」に近いものがあり、実際には上位モデルのノウハウを搭載してさらに進化させたというのが「R5」の概要といえる。コストパフォーマンスの面からは、さらに魅力が増したともいえる。
その一方で、既存モデルとはまったく異なる部分がある。それは外観のデザインだ。「R6」も「R3」も、アルミ削り出し然とした、どことなくマッシブな印象のボディを採用していたが、「R5」ではサイドが丸みを帯た、スマートで手に馴染みやすい外観デザインへと生まれ変わっている。ことデザインについては、第2世代と分かる大きな変化だといえる。