【特別企画】高音質と先進機能が詰まった注目機
レコードからサブスクまでこれ1台でOK。新時代の正統派プリメイン・マランツ「PM7000N」実力検証
■デジタルメインの方はこれ一台あればOK!CDやレコードも勿論聴ける
いつもであれば2Fのブックシェルフスピーカー、ディナウディオの「Special Forty」と組み合わせるのだが、PM7000Nは、見るからに駆動力が高そうなので、まずは思い切って1Fにある「Contour 30」とペアを組ませてみた。
電源ケーブルとスピーカーケーブル、そしてLANケーブルを接続する。この時点で大きなアドバンテージに気がついた。僕のようなデジタルファイルソースメインの人は、他にソース機器を用意しなくていいのだ。
現在はネットワーク再生機能を持つアンプは多いが、伝統的なディメンションを持つプリメインアンプでは新鮮だ。もちろん今CDプレーヤーをお使いの方であればそのまま接続できるし、MM対応の高品位なフォノ入力も備わっているのでレコードプレーヤーとも繋げる。PM7000N、メチャクチャ便利じゃないか!
普通であれば最初はハイレゾ等のデジタルファイル再生からスタートするのだが、もはや時代は変わりつつある。ということで日本正式スタートが大いに話題となった、ハイレゾストリーミングサービス「Amazon Music HD」を試聴してみよう。
■膨大なロスレス音源が揃う「Amazon Music HD」などサブスクサービスも気軽に聴ける
Amazon Music HDは先月スタートしたばかりの日本初のロスレス/ハイレゾストリーミングサービスだ。筆者がこちらでレビューした通り、スペック的にオーディオファンが納得できるクオリティの音源を多くラインナップしており、J-POPや歌謡曲を含むハイレゾクオリティで聴取可能な楽曲数がなんと数百万曲(公式発表)ある。更に日本語のウェブページが用意され、スムーズに契約ができることなど、日本のオーディオ再生事情を大きく変えるインパクトを持つ。
Amazon Music HDはPCオーディオやスマホで試聴自体は行えるものの、アプリが整備されておらず、現在、最良の音で聴くには対応オーディオ機器を使うのがベストなのであるが、HEOS対応の本機は、現在Amazon Music HDが良い音で聴ける数少ないオーディオ製品であり、この素晴らしいサービスを楽しみ尽くせる1台なのだ。
iPadにインストールしたHEOSアプリを立ち上げる。ホーム画面にある大きなソース選択ボタンからAmazon Musicのアイコンをタップする。検索やプレイリスト、新着などの項目を選ぶと楽曲が表示され、その場で再生できるのが改めて新鮮だ。もはやCDからのリッピングも、ハイレゾの購入やダウンロードも必要ない。