Roon Readyにも対応
ESOTERICの二大ネットワークプレーヤー「N‐01/N‐05」。2人の評論家が徹底検証、その魅力を語る
●岩井 喬が聴く、エソテリック「N-01/N-05」の魅力
■多様化する再生スタイルに対応するハイエンドプレーヤー
国内の大手オーディオブランドの中でも高価格帯ネットワークプレーヤー開発を続けているエソテリックでは、フラッグシップ機のN-01に加え、今年5月のファームウェアアップデートにより、発売開始から3年が経過したN-05も待望のRoon Ready対応を果たした。
このほかTIDAL、Qobuzなどのストリーミングサービスや、MQAといった新たなオーディオフォーマットへの対応も果たし、ネットワーク環境を介して現在主流であるさまざまな音楽データを一元化できることも同社製ネットワークプレーヤーの持つメリットのひとつだ。
また、他の同社製コンポーネントと同じく、質実剛健なキャビネット構造に加え、デュアルモノラル構成のDAC段や、電流伝送強化型出力バッファー「ESOTERIC-HCLD」によるハイスピードでセパレーションに優れたサウンド再現と、大容量のトロイダルコアトランスや平滑コンデンサー、EDLCスーパーキャパシターアレイを備える電源部を設け、理想的な電源供給能力を持たせたことで低域からの安定感溢れる表現を実現している。
今回はDACを内蔵したN-01及びN-05について、一般的なUPnPでのネットワーク再生に加え、オーディオ用NASとのUSB-DAC接続機能を使った再生、最新ファームウェアによるRoon Ready環境での再生を比較してみた。
■「N-01」試聴。解像感やS/NはUSB入力、ツヤ感ではRoonReadyが優勢
N-01はDAC部にAKM製AK4497を8基用いており、USB接続時は768kHz/32bitのPCMと22.4MHzのDSDまで対応。ネットワーク再生時は192kHz/24bitのPCMと5.6MHzのDSDでのネイティブ再生が可能だ。
UPnPでは分離良く音像のフォーカスの高い伸びやかなサウンドが展開。オーケストラの響きは押し出しよくリッチな傾向で、旋律の粒立ちは非常に細かく、余韻の階調性も良い。品格の良さ、緻密さも感じられが、ヴォーカルやウッドベースなど、艶やかな輪郭とボディの厚みは多少の甘い部分が感じられた。
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