【PR】2万円台の音にこだわったサウンドバー
NetflixもSpotifyも楽しみ広がる!編集部がデノンのサウンドバー「DHT-S216」を自宅で使ってみた
「薄型テレビの音は悪い」ということはもちろん知っていたが、正直なところ、そんなに問題意識を持ってこなかった。なぜなら、それほどテレビを見る習慣がなかったから。朝晩にニュース番組を見る程度なら、特に不満を感じることがなかったのだ。
しかし、ライフスタイルの変化とともに、その認識が変わってきた。大きなきっかけは、子供が生まれたことだ。映画館に前ほど気軽に行けなくなったこともあって、NetflixやAmazon Prime Videoに加入し、テレビでコンテンツを楽しむ機会が増えた。さらに、歌が大好きな子供のためにEテレの子供向け番組をひたすらヘビロテし、YouTubeで動画を見まくる日々 −−情報を得るための媒体のひとつでしかなかった「テレビ」が、毎日の生活の中心になってきたのだ。
そうなってみてようやく「テレビの音がもっと良くなったらいいな」と思うようになった。
そんな折、デノンから出る「DHT-S216」というサウンドバーを自宅で使えることになった。本機は2万円台というお手頃価格ながら、音にこだわった点が特徴とのことだ。
仕事柄、自宅にはそれなりのオーディオシステムもあるのだが、子供がいたずらしそうなので今はリビングではない場所に移してしまってある。サウンドバーと言うと映画を観るためのものというイメージが強かったが、「音楽」を楽しむことも念頭において作られているというDHT-S216があれば、テレビ番組やNetflixなどはもちろん、音楽をちゃんと聴きたいという望みにも応えてくれて、すごく便利なのでは?!と思い、1週間ほど使わせてもらうことにした。
■セッティングは簡単。安定性が高いので小さい子供がいても安心
自宅に届いた「DHT-S216」のセッティングはとにかく簡単だった。箱から取り出して電源ケーブルをつなぎ、テレビとHDMIケーブルでつなぐだけ。以上。横幅は我が家の42型テレビとほぼ同じ89cmで、高さは6.6cmなので画面にもかぶらなかった。ただ我が家の場合、テレビの脚が低めなためリモコンの受光部が遮られてしまった…。DHT-S216はサウンドバーの中でも薄型の部類なので、大半のテレビでは問題ないかと思うが、同様の問題が発生した場合は、テレビの脚の高さを上げたり、また奥行きのあるテレビボードをお使いの場合サウンドバーを少し前に設置したりすることで解決できると思う。
黒くてある程度大きいものがリビングに入ると存在感が強すぎないかな…とちょっと心配だったのだが、前面がファブリック仕上げになっているからか、柔らかい印象で想像以上に馴染んでくれた。
ちなみに、この「ある程度大きい」という点が、小さい子供のいる我が家にはなかなか良かった。実は以前、テレビボードの上にスマートスピーカーを置いていた時期があったのだが、何にでも興味津々の子供が毎度触って倒したりするので取り外してしまったのだった。
その点、程よく大きく安定性の高い「DHT-S216」は、子供が触ってもびくともしないので安心感がある。多少叩いても壊れなさそうなところも良い(もちろん強く叩いたらダメです)。
■「あ〜、“薄型テレビの音が悪い”ってこういうことだったのか〜」
「DHT-S216」から最初に出た音を聴いて、素直にびっくりした。とともに、ちょっと後悔した。「なんて長い間、悪い音を聴き続けていたのだろう…」と。
まずちがうのは、音の厚みと奥行き感。低音はずっしりと存在感がありながらくぐもらず、中高域は明瞭。「あ〜、“薄型テレビの音が悪い”ってこういうことだったのか〜」としみじみしてしまった。サウンドバーってすごい。「DHT-S216」は1つの筐体内に25mmトゥイーターと45mm×90mmミッドレンジ、75mmサブウーファーを2基ずつ、合計6基搭載。ハイエンド機も手掛けるデノンブランドのサウンドマネージャーが直々にチューニングを行っている。そりゃテレビ内蔵のスピーカーとは音が違うわけだ。
さてさて、では実際にいろいろコンテンツを聴いていこう。
DHT-S216には5つのモードがある。映画向けの「MOVIE」、コンサートホールのような臨場感を楽しめる「MUSIC」、大きな音と小さな音の差(ダイナミックレンジ)を圧縮して小音量でもバランス良く聴ける「NIGHT」、人の声の聴き取りやすさを3段階で高める「DIALOG ENHANCER(HIGH/MEDIUM/LOW)」。そして、入力された音声信号をサラウンド/バーチャル処理などをバイパスしてアンプに届ける「Pureモード」だ。これらを切り替えて視聴してみた。
■「MUSIC」モードでEテレタイムが「子供と一緒に音楽を楽しむ時間」に
まず、毎日毎日子供と一緒に見ている「おかあさんといっしょ」テレビ放送(録画)を「MUSIC」モードで視聴してみた。うーん、今まで知らなかった音がたくさん聴こえる。「ドコノコノキノコ」(作詞:もりちよこ/作曲:ザッハトルテ)はロシア民謡風のメロディと不思議なキノコのキャラクターが面白い一曲。ベースラインがしっかりと支えられることに加え、打楽器や弦楽器、手拍子や掛け声など多彩な合いの手がそれぞれしっかりと聴こえてきて、曲の面白さをより味わわせてくれた。
もともとEテレの子供番組は良曲の宝庫で、そこで知ったアーティストの曲をSpotify等でチェックしたりすることも多い。が、何度も何度も同じ曲をリピートするようねだられると、親としてはちょっとだけ飽きてしまう。でも、音楽の細部のつくりまで気づかせてくれるDHT-S216のおかげで、Eテレタイムが単に「子供に付き合う時間」から「子供と一緒に音楽を楽しむ時間」になったと感じた。
■寝かしつけ後のネトフリタイムに心強い「NIGHT」モードと「DIALOG ENHANCER」
子供を寝かしつけたあとにNetflixやAmazon Prime Videoを見るのが、最近のささやかな癒やしだ。特にヘビロテしている『水曜どうでしょう』は、大泉洋さんの希有なトーク力を余すところなく味わいたいけれど、音量を上げると子供が起きそうなので、小音量で字幕を出して見ていた。でもこの字幕が、番組内のテロップとぶつかって邪魔だな〜と思うことも多かった。
それを解決してくれたのが「DIALOG ENHANCER」だ。HIGH/MEDIUM/LOWの3段階で調整してみると、小音量でもセリフの輪郭線がグッと明確に、聴き取りやすくなっていく。それでいて変な強調感はない。HIGHでは字幕なしでも楽しめるくらいにまでなり、視聴がたいへんはかどった。
Amazon Prime Videoで5.1ch配信されている『ゲーム・オブ・スローンズ』はダイナミックレンジが広く、突然の大音量で慌てて音量を下げることがままあるのだが、「NIGHT」モードは心強かった。さらに、こちらに「DTS Virtual:X」モードを掛け合わせてみると、「現在のリスニングモード(※Pureモード除く)に高さ方向のサラウンド効果を加える」という説明どおり、空間の高さがぐっと広がる。シーズン4・エピソード6の、崖下から現れたデナーリス・ターガリエンのドラゴンが空から炎を吐き山羊をさらっていくシーンでは、空飛ぶドラゴンの咆吼が上方向から聴こえてきて、迫力をさらに増してくれた。
■音楽と向き合いたいときに威力を発揮する「Pure」モード
入力された音声信号を、サラウンド/バーチャル処理などをバイパスしてアンプに届けることで、純度の高い音を実現するという「Pure」モードの実力を探るべく、クラシックのBDも聴いてみた。ベルリン・フィル・レコーディングスからこの11月に発売された「ブルックナー:交響曲全集」から、メータの指揮する交響曲第8番をチョイス。
Pureという名のとおり余計な味付けのない、すっきりと端正なサウンドという印象だ。弦楽器の音は明瞭かつ繊細。特に、ある程度のボリュームを上げて音楽としっかり向き合いたい…というときにはピッタリのモードだと感じた。
■日々の様々なシーンで活躍してくれた「DHT-S216」
このほかにも、週末にYouTubeでアーティスト公式チャンネルのPVを再生しながらリビングの掃除をしたり(映像も音も想像以上にクオリティが高いものが多い!)、Spotifyで流行の曲をチェックしたりするときに活躍してくれた「DHT-S216」。EテレタイムからNetflix、YouTube、映画、音楽ソフトまで、毎日のなかで思っていた以上に活用頻度が高く、良き相棒となってくれた。
音の厚みや広がり感があり、音楽も映像も楽しく聴かせてくれて、なおかつ、シンプルで使いやすい。リビングで、テレビを使って様々なソースを手軽にいい音で楽しみたいという方にはきっとピッタリの製品だと思う。
「DHT-S216」を返却してしまって以来、なんとなく物足りない日々を送っている。いい音に日常的に触れることは、思った以上に生活を豊かにしてくれる。改めてそう感じた1週間だった。
(協力:ディーアンドエムホールディングス)
しかし、ライフスタイルの変化とともに、その認識が変わってきた。大きなきっかけは、子供が生まれたことだ。映画館に前ほど気軽に行けなくなったこともあって、NetflixやAmazon Prime Videoに加入し、テレビでコンテンツを楽しむ機会が増えた。さらに、歌が大好きな子供のためにEテレの子供向け番組をひたすらヘビロテし、YouTubeで動画を見まくる日々 −−情報を得るための媒体のひとつでしかなかった「テレビ」が、毎日の生活の中心になってきたのだ。
そうなってみてようやく「テレビの音がもっと良くなったらいいな」と思うようになった。
そんな折、デノンから出る「DHT-S216」というサウンドバーを自宅で使えることになった。本機は2万円台というお手頃価格ながら、音にこだわった点が特徴とのことだ。
仕事柄、自宅にはそれなりのオーディオシステムもあるのだが、子供がいたずらしそうなので今はリビングではない場所に移してしまってある。サウンドバーと言うと映画を観るためのものというイメージが強かったが、「音楽」を楽しむことも念頭において作られているというDHT-S216があれば、テレビ番組やNetflixなどはもちろん、音楽をちゃんと聴きたいという望みにも応えてくれて、すごく便利なのでは?!と思い、1週間ほど使わせてもらうことにした。
■セッティングは簡単。安定性が高いので小さい子供がいても安心
自宅に届いた「DHT-S216」のセッティングはとにかく簡単だった。箱から取り出して電源ケーブルをつなぎ、テレビとHDMIケーブルでつなぐだけ。以上。横幅は我が家の42型テレビとほぼ同じ89cmで、高さは6.6cmなので画面にもかぶらなかった。ただ我が家の場合、テレビの脚が低めなためリモコンの受光部が遮られてしまった…。DHT-S216はサウンドバーの中でも薄型の部類なので、大半のテレビでは問題ないかと思うが、同様の問題が発生した場合は、テレビの脚の高さを上げたり、また奥行きのあるテレビボードをお使いの場合サウンドバーを少し前に設置したりすることで解決できると思う。
黒くてある程度大きいものがリビングに入ると存在感が強すぎないかな…とちょっと心配だったのだが、前面がファブリック仕上げになっているからか、柔らかい印象で想像以上に馴染んでくれた。
ちなみに、この「ある程度大きい」という点が、小さい子供のいる我が家にはなかなか良かった。実は以前、テレビボードの上にスマートスピーカーを置いていた時期があったのだが、何にでも興味津々の子供が毎度触って倒したりするので取り外してしまったのだった。
その点、程よく大きく安定性の高い「DHT-S216」は、子供が触ってもびくともしないので安心感がある。多少叩いても壊れなさそうなところも良い(もちろん強く叩いたらダメです)。
■「あ〜、“薄型テレビの音が悪い”ってこういうことだったのか〜」
「DHT-S216」から最初に出た音を聴いて、素直にびっくりした。とともに、ちょっと後悔した。「なんて長い間、悪い音を聴き続けていたのだろう…」と。
まずちがうのは、音の厚みと奥行き感。低音はずっしりと存在感がありながらくぐもらず、中高域は明瞭。「あ〜、“薄型テレビの音が悪い”ってこういうことだったのか〜」としみじみしてしまった。サウンドバーってすごい。「DHT-S216」は1つの筐体内に25mmトゥイーターと45mm×90mmミッドレンジ、75mmサブウーファーを2基ずつ、合計6基搭載。ハイエンド機も手掛けるデノンブランドのサウンドマネージャーが直々にチューニングを行っている。そりゃテレビ内蔵のスピーカーとは音が違うわけだ。
さてさて、では実際にいろいろコンテンツを聴いていこう。
DHT-S216には5つのモードがある。映画向けの「MOVIE」、コンサートホールのような臨場感を楽しめる「MUSIC」、大きな音と小さな音の差(ダイナミックレンジ)を圧縮して小音量でもバランス良く聴ける「NIGHT」、人の声の聴き取りやすさを3段階で高める「DIALOG ENHANCER(HIGH/MEDIUM/LOW)」。そして、入力された音声信号をサラウンド/バーチャル処理などをバイパスしてアンプに届ける「Pureモード」だ。これらを切り替えて視聴してみた。
■「MUSIC」モードでEテレタイムが「子供と一緒に音楽を楽しむ時間」に
まず、毎日毎日子供と一緒に見ている「おかあさんといっしょ」テレビ放送(録画)を「MUSIC」モードで視聴してみた。うーん、今まで知らなかった音がたくさん聴こえる。「ドコノコノキノコ」(作詞:もりちよこ/作曲:ザッハトルテ)はロシア民謡風のメロディと不思議なキノコのキャラクターが面白い一曲。ベースラインがしっかりと支えられることに加え、打楽器や弦楽器、手拍子や掛け声など多彩な合いの手がそれぞれしっかりと聴こえてきて、曲の面白さをより味わわせてくれた。
もともとEテレの子供番組は良曲の宝庫で、そこで知ったアーティストの曲をSpotify等でチェックしたりすることも多い。が、何度も何度も同じ曲をリピートするようねだられると、親としてはちょっとだけ飽きてしまう。でも、音楽の細部のつくりまで気づかせてくれるDHT-S216のおかげで、Eテレタイムが単に「子供に付き合う時間」から「子供と一緒に音楽を楽しむ時間」になったと感じた。
■寝かしつけ後のネトフリタイムに心強い「NIGHT」モードと「DIALOG ENHANCER」
子供を寝かしつけたあとにNetflixやAmazon Prime Videoを見るのが、最近のささやかな癒やしだ。特にヘビロテしている『水曜どうでしょう』は、大泉洋さんの希有なトーク力を余すところなく味わいたいけれど、音量を上げると子供が起きそうなので、小音量で字幕を出して見ていた。でもこの字幕が、番組内のテロップとぶつかって邪魔だな〜と思うことも多かった。
それを解決してくれたのが「DIALOG ENHANCER」だ。HIGH/MEDIUM/LOWの3段階で調整してみると、小音量でもセリフの輪郭線がグッと明確に、聴き取りやすくなっていく。それでいて変な強調感はない。HIGHでは字幕なしでも楽しめるくらいにまでなり、視聴がたいへんはかどった。
Amazon Prime Videoで5.1ch配信されている『ゲーム・オブ・スローンズ』はダイナミックレンジが広く、突然の大音量で慌てて音量を下げることがままあるのだが、「NIGHT」モードは心強かった。さらに、こちらに「DTS Virtual:X」モードを掛け合わせてみると、「現在のリスニングモード(※Pureモード除く)に高さ方向のサラウンド効果を加える」という説明どおり、空間の高さがぐっと広がる。シーズン4・エピソード6の、崖下から現れたデナーリス・ターガリエンのドラゴンが空から炎を吐き山羊をさらっていくシーンでは、空飛ぶドラゴンの咆吼が上方向から聴こえてきて、迫力をさらに増してくれた。
■音楽と向き合いたいときに威力を発揮する「Pure」モード
入力された音声信号を、サラウンド/バーチャル処理などをバイパスしてアンプに届けることで、純度の高い音を実現するという「Pure」モードの実力を探るべく、クラシックのBDも聴いてみた。ベルリン・フィル・レコーディングスからこの11月に発売された「ブルックナー:交響曲全集」から、メータの指揮する交響曲第8番をチョイス。
Pureという名のとおり余計な味付けのない、すっきりと端正なサウンドという印象だ。弦楽器の音は明瞭かつ繊細。特に、ある程度のボリュームを上げて音楽としっかり向き合いたい…というときにはピッタリのモードだと感じた。
■日々の様々なシーンで活躍してくれた「DHT-S216」
このほかにも、週末にYouTubeでアーティスト公式チャンネルのPVを再生しながらリビングの掃除をしたり(映像も音も想像以上にクオリティが高いものが多い!)、Spotifyで流行の曲をチェックしたりするときに活躍してくれた「DHT-S216」。EテレタイムからNetflix、YouTube、映画、音楽ソフトまで、毎日のなかで思っていた以上に活用頻度が高く、良き相棒となってくれた。
音の厚みや広がり感があり、音楽も映像も楽しく聴かせてくれて、なおかつ、シンプルで使いやすい。リビングで、テレビを使って様々なソースを手軽にいい音で楽しみたいという方にはきっとピッタリの製品だと思う。
「DHT-S216」を返却してしまって以来、なんとなく物足りない日々を送っている。いい音に日常的に触れることは、思った以上に生活を豊かにしてくれる。改めてそう感じた1週間だった。
(協力:ディーアンドエムホールディングス)