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【PR】独自OSでデータ修正も行える

映画も仕事もOK、BenQ“スマートプロジェクター”「Eシリーズ」は新たなニーズに応えるデバイスだ

公開日 2019/12/25 06:30 海上 忍
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ビジネスに、ホームユースに。どちらにも対応できる画質と機能

Eシリーズのテストには、フルHDモデルのEH600をチョイス。価格的には中間に位置することになるが、シリーズ中もっとも解像度が高いモデルとなる。実はこのチョイス、ホームユース兼用を考慮しあえて狙ったものだ。

ホームユースでの映像鑑賞にも十分用いることができる性能

前述したとおり、EH600はフルHDの解像度に最大3,500ルーメンという明るさを実現しており、じゅうぶんAV用途に使える。レンズシフトこそ非対応なものの、標準焦点のズームレンズ(ズーム比1.1倍/マニュアルフォーカス)を備え投写サイズは70 - 150インチ、垂直+/-40度の台形補正、3Dメガネや天井マウントといったオプションまで用意されている。

ほどよいサイズ感もホームユース向きだ。本体は幅296x高さ120x奥行き232mm/2.5kgとコンパクトだから、部屋間の移動も負担なく行える。約2mで60インチを投写でき、投写する壁が白でない場合は色ズレが生じないよう補正する「壁の色補正機能」も用意されているので、スクリーンの心配はいらない。2Wのビルトインスピーカーがあるから、本体だけを持ち運べばいい。

視聴テストにはUHD BDタイトル『MAD MAX 怒りのデス・ロード』を利用した。4KからフルHDへのダウンコンバート出力ということになるが、約120インチというスクリーンサイズでも精細感があり、なにより明るい。冒頭のシーンでは赤茶けた大地に砂の粒状感があり、疾走する改造車の群れには金属感がある。4K/HDRでなくとも、これだけ緻密で色再現性が高ければ、映画鑑賞にも十分耐えられるだろう。

暗部階調表現もしっかり。主人公のマックスが白塗り軍団・ウォーボーイズに洞窟内を追いかけられるシーンでは、壁の凹凸も丁寧に描かれ、質感もリアル。洞窟を出て視界が一気に広がる部分との対比をうまく表現できており、幻覚・幻聴に苛まれるマックスの心理描写という点でも納得の出来だ。

インフォグラフィックモードを試すべく、バンドルされているオフィスアプリ「WPS Office」でスプレッドシートを表示してみた。セル上の数値もはっきり、くっきりと映し出され、離れた場所からも読み取れる。PDFも表示してみたが、ウェイト(線)の細いフォントが読みやすくなるところがいい。

資料データを壁に投写しても、ハッキリとした色再現性で文字も読み取りやすい

ワイヤレス投写機能で、スマートフォンの静止画/動画を映すことも試してみた。リモコンにはF1からF3のボタンが用意され、F1にはiOS/macOSなどApple製品、F2にはAndroid、F3にはWindows PCの入力モードがそれぞれアサインされている。画面にはどのWi-Fiアクセスポイントに接続すればいいかが表示されるので、迷うことはないだろう。ただし、いずれのモードにも著作権保護機能は実装されていないため、NetflixやAmazon プライム・ビデオといったアプリの映像はワイヤレス再生できないことには留意しておきたい。

付属リモコンからモード切替やデータ編集を行うこともできる

今回はEシリーズのうちEH600を試したが、解像度は下がるが価格はリーズナブルな「EW600」、短焦点でより設置しやすい「EW800ST」も同じOSを搭載し、機能と操作性はまったく同じ。フルHDにこだわらなければ、それら兄弟分を選択するのもアリだろう。ビジネス用という位置付けながら、これまでにない可能性を秘めたプロジェクターシリーズだ。

(特別企画 協力:ベンキュージャパン株式会社)

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