HOME > レビュー > カロッツェリア「DMH-SF700」の音質は驚異的!プロが評価した「今いちばん欲しいカーAV」

【PR】徹底したこだわり、魅力あふれる多機能

カロッツェリア「DMH-SF700」の音質は驚異的!プロが評価した「今いちばん欲しいカーAV」

公開日 2020/07/30 06:30 野村ケンジ
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE


特筆すべきS/N、雑味の少なさ。懐の深い表現を実現

実際、そのサウンドを聴いて驚いた。正直なところ、試聴する前は “いくら音質にこだわっているとはいえ、モニター付の製品だから” とハードルを下げていたのだが、そんな勝手な心配を吹き飛ばすような、一聴してその良質さが分かる、ピュア志向のサウンドを聴かせてくれたのだ。

一聴してそのサウンドに驚かされた

特にS/N感の良さ、雑味の少なさは、モニター付カーAV製品ばかりか、音質志向の上級CDレシーバーでもそれほどお目にかかったことはないレベル。これには、パーツ選びのノウハウはもちろん、そもそもの話として、ドライブレスによる恩恵も大きいように感じられた。

モーターや高スペックCPUはとかくノイズ源になりやすいため、カーナビやCDレシーバーではそういったデメリットがどうしてもついてまわる。その点、DMH-SF700はモーターレスユニットであり、かつ高負荷な計算はスマートフォンなど外部ユニットに仕事を任せている。その立ち位置も、音質的に有利に働いているのだろう。

音色傾向はパイオニアらしいニュートラルなキャラクター。女性ヴォーカルは、ほんの少しハスキーな、大人っぽい歌声を聴かせてくれるが、本来の雰囲気はまったく失っていない。ヴァイオリンもチェロも、ピアノも違和感なく、それでいてEDMもエッジの効いたリズムを聴かせてくれる、懐の深い表現だ。

タイムアライメントやスピーカー出力レベル調整など、クルマによって異なる車室内のリスニング環境を、ドライバーや同乗者に最適化する機能もあり、これも効果的。イコライジング機能も細やかで、ピュアオーディオユーザーが自身のリスニングルームに近づけていくことや、あえてクルマならではの鳴らし方を追求することもできるはずだ。

自身のクルマの環境、好みに応じて追い込むことができる

ここまでプレーヤーが良いと、さらなる上を目指してみたくなるのも確か。これについても、外部アンプ接続用のRCA出力を用意することで対応している。つまり、良音質を追求することもできる上級CDレシーバーの現代版、正統派後継モデルとしても使えるのが、多機能&便利であることだけでない、DMH-SF700もうひとつの魅力と言っていいだろう。

もう一つ、DMH-SF700ならではの魅力がある。それは9インチワイドモニターを備え、先述のような高品位パーツの数々を奢られながらも、本体が1DINに収まっている、ということだ。

DMH-SF700は1DIN設計を採用するのも特徴

実際にクルマに装着した様子

ご承知の通り、近年はインダッシュタイプのカーナビなど、1DINで完結する製品がほとんどなく、2DINスペースを持たない輸入車などのユーザーは、オンダッシュナビしか選択肢がなくなっていた。その点、このDMH-SF700は、カーナビとしても活用でき、良質なサウンドを楽しむことができる。輸入車オーナーにとっては、スペース面でも魅力的な製品となっている。一方で、6.8インチディスプレイ/2DINで機能はDMH-SF700と同様の「DMH-SZ700」も展開されているので、愛車や求める画面サイズに応じた選択ができるのも嬉しい。

このようにDMH-SF700は、手軽で便利なだけでなく、音質や装着性においても確かな魅力を持つ、絶妙なパッケージングにまとめ上げられている。実機に触り、試聴し、原稿を書きつつその良さを振り返っている筆者にとっては、今いちばん欲しい製品となってしまっている。そのくらい、DMH-SF700は魅力溢れる製品だと断言しよう。

(協力:パイオニア株式会社)

前へ 1 2 3

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE