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Amazonで人気のブランド、JPRiDEのイヤホンの実力は本物か? プロの目線で検証
実際に「1980 Blue Moon」のサウンドを聴き込んでいこう。宇多田ヒカル「あなた」では、女性ボーカルの歌声を硬質でクリアに伝えるブリリアントなサウンド。高域強めのエネルギーバランスによって余韻の輪郭まで明瞭であると同時に、中高域の楽器は重厚な音場感を両立している。
Official髭男dism「Pretender」を聴くと、冒頭のギターリフから鮮やかに立ち上がり、ベースは空気の振動すら伝わる重低音のエネルギー感が心地よい。男性ボーカルの歌声は鮮明かつ情熱的で、音楽として映えるハイクオリティサウンドだ。
そしてビリー・アイリッシュの「bad guy」の鳴りは、本当に素晴らしい。ベースとキックドラムの重低音が、帯域として完全に分離した上でズンズンとパワフルに響く。女性ボーカルの帯域をシャープに立てるため、ビリー・アイリッシュの囁くような歌声もクリアに立ち上がり、小音量でも音楽をしっかり届ける。
アコースティックな音源としてダイアナ・クラール「夢のカリフォルニア」も聴き込んでみると、ジャズの生楽器の音のゆったりとした質感も再現できるし、ダイアナ・クラールの歌声の鮮明な表現も印象的。音楽ジャンルを問わずしっかり聴けるイヤホンだ。
1980 Blue Moonのカタログを見ると、フラット/モニター的なサウンドを想像しがちだが、実際のサウンドは音楽をクリアに、そして情熱的に聴かせるリスニングイヤホン。税込16,800円前後という価格以上に、購入して満足感のあるモデルと言えよう。
■確かな駆動力のハイコスパMMCX対応Bluetoothレシーバー「BTR-1」
同じく7月に登場したのが、Bluetoothレシーバー「BTR-1」だ。ネックバンド型スタイルでMMCXタイプのイヤホンをワイヤレス化できるモデルで、定評あるクアルコム社「QCC3034」の採用により、AACだけでなくaptXおよびaptX HDの高音質コーデックもサポートする。
実機に触れてみると、軽く曲げられるシリコン素材で重量約30gと軽量、ソフトな装着感が特徴だ。ネックバンドの右先端付近の上向きに音量+/-ボタン、MFB(マルチファンクションボタン)があるので操作もしやすい。実はこの機種、Bluetoothのマルチポイント接続が可能なので、複数台のスマホ・タブレット、PCなどと切り替えナシで再生も可能だ。
実際のサウンドも聴き込んでみよう。BTR-1にはイヤホンが付属していないので、MMCXコネクタ対応イヤホンとしてSHUREのSE215をセット、iPhoneとペアリングした。宇多田ヒカルの「あなた」を聴くと、全帯域バランスよく音情報を引き出す駆動力を備えていることがわかる。接続するスマホをAndroidデバイスに変更してaptX HDコーデックで音楽を聴けば、音全体の解像感が増した。
またイヤホンを1980 Blue Moonに交換してみると、当然だがサウンドはイヤホンの音になる。硬質に立ち上がる高域の再現に、中低域の音の余韻まで引き出すバランス。特にaptX HDコーデック接続での音質が優秀で、有線リスニングに近いサウンドで聴けるほどだ。
よりハイエンドなイヤホンと交換してはどうかと検証してみると、実力のほどはイヤホンの駆動しやすさ次第。例えば、SHUREのSE535は帯域こそフラットだが若干パワー不足に感じられる一方、約20万円にもなる超ハイエンドモデルFinalのA8000では、イヤホンの持つ超高解像さを存分に発揮してくれた。
Bluetoothレシーバーの音質はなかなか気づきにくい箇所だが、BTR-1は駆動力が高く、組み合わせるMMCXイヤホンの持つサウンドをストレートに届けてくれる、「素性の良い高音質」といった印象。税込6,800円前後という価格からの予想を上回る、高音質なレシーバーとしてオススメしたい。
JPRiDEの1980 Blue MoonとBTR-1に共通するのは、製品価格のほとんどを高音質化のコストに投入していること。中間コストやムダを極限まで省いた、本当に良いものを送り出す−−そんなブランドの理念が試聴を通して見えてきた。
(協力:株式会社エムピートレーディング)