【特別企画】サウンドバー搭載で高音質も実現
オプトマの4K超短焦点プロジェクター「P1」レビュー。120インチ大画面をリビングに!
■オールイワンながら、映像も高音質もハイクオリティ
本格的な映像クオリティを誇るP1だけに、映画視聴用のプロジェクターとしても、もちろん本格的な体験が可能だ。Ultra HD Blu-rayディスクで試聴した『ビリー・リンの永遠の一日』では、4K/HDRの高い映像品質をしっかり表現し、作中にある夜のアメフト会場のシーンでは、まさに眼前にスタジアムがあるような目が冴えるような鮮やかなグリーンに、打ち上がる花火の眩しすら感じる強烈なコントラスト感を実現。ホームシアター用プロジェクターとして十分過ぎるほどの画質を備えている事を見せつけてくれた。
持参したUltra HD Blu-ray作品の『アラジン』も視聴。魔人ジーニーの助けを借りてアラジンが洞窟で魔法のランプを手にし、砂漠の王国アグラバーへと豪華な一行を伴って訪れるシーンは、P1で視聴すると、豪華絢爛の一行が4Kの解像感を強烈に使って描き出され、砂漠の国らしい織物の衣装のキメ細かさまで現れる圧巻の情報量が感じられた。
サウンド面では、象の足音による振動から始まり、作中屈指の派手な音楽と動物達までも駆け抜けるド派手なシーンを、迫力ある音で再現。各種あるサウンドモードの中でも、 “映画” モードでは音の聴こえる位置空間と映像が映し出されるスクリーンとのバランス調整がしっかり行われており、大スクリーンの位置にマッチする劇場のような大空間でそのサウンドを鳴らす。
プロジェクターの内蔵スピーカーとは思えない圧倒的な臨場感で、ハイクオリティなサウンドバーを組み合わせ、ホームシアターシステムを構築したかのようだ。これがワンボディのP1一台で再現されるいうところに強烈なインパクトがある。
今どきの映像視聴スタイルとしては、Ultra HD Blu-rayだけでなく、例えばAmazon FireTV Stick 4Kなどを組み合わせた映像サービスの視聴も多いことだろう。P1はそれらと組み合わせてAmazonプライム・ビデオ、Netflixといった映像配信による4K/HDR番組の視聴にももちろん対応している。リビングに設置するなら、そうしたスティック型端末と組み合わせて導入しても面白そうだ。
オプトマ「P1」は、まさに今変わりつつある「新しい生活様式」にフィットするプロジェクターだ。プロジェクターの常識を覆す超短焦点の設置性に、Wi-Fiによるスマホ連携などのカジュアルに使いこなせる機能性を持ちながら、4K/HDR信号にも対応した高画質を、臨場感あるサウンドと共に再現するハイクオリティな製品といえる。
ホームシアター用途としても十分通用する製品だが、わずか37cmの距離で120インチの超大画面投写という設置性を活かしてリビング使用でも楽しめるP1で、ぜひおうち時間を充実させて欲しい。
(折原一也)