やりたいことが見つかるデバイス
実力はほとんどPro! 第4世代iPad Air速報ハンズオン!
■全画面デザインによる映像の没入感。Magic Keyboardを足してさらにアップ
10.9インチのLiquid Retinaディスプレイは精細感が高く発色も良好。4月にiPad用アクセサリーとして発売されたMagic Keyboardはタイピング感の心地よいキーボードやトラックパッドによりドキュメント作成の生産性が高くなるだけでなく、iPadによるシアター体験をステージアップしてくれる重要なAVアクセサリーでもある。
装着するとiPad Airのディスプレイがまるで宙に浮いているようなフローティングスタイルになる。オールスクリーンデザインが活きて、映像への没入感も一段と高まるだろう。
Smart Keyboard Folioとの違いはiPad Airの上下首振り角度が調整できるところにある。ビデオ会議の際にフロントカメラの向きが調整しやすくなる。筆者にとって今ではiPad ProとMagic Keyboardがビデオ通話に欠かせないツールになっている。
iPad Airのスピーカーは画面を横に傾けると、正対したユーザーの左右に開口部が向くようフレーム側面に配置されている。ユニットの数は2基のステレオスピーカーだ。現在筆者宅にあるiPad Proが12.9インチのモデルなので参考程度の比較になるが、やはり中低域のウェイトはiPad Airの方が少し軽く、音の定位感はiPad Proの方が鮮明に感じられる。
■HomePod mini、AirPods Proと組み合わせてオーディオを強化
もしもiPad Airで音楽や映画を楽しむ際、サウンドをさらに強化するのであれば、先頃アップルが発表したばかりのSiri内蔵スマートスピーカーHomePod miniをパートナーにして、AirPlay経由でオーディオを飛ばして聴く手がある。
AirPods Proとのコンビネーションはイヤホンで楽しめる「空間オーディオ」に注目だ。顔の向きを変えてもコンテンツの音があるべき場所に正しく定位する「ダイナミック・ヘッドトラッキング」の効果も楽しみながら、iPad Airを買うと1年間無料で視聴できるApple TV+のオリジナルコンテンツを満喫したい。
iPad Airはデジタル接続端子がUSB Type-Cになった。夜間にシアター・音楽鑑賞を楽しむ際には、iBasso Audioの「DC03」など、USB Type-Cに接続できるポケットサイズのDAC内蔵ヘッドホンアンプが今は様々なブランドから発売されているので、これらを介して良質なヘッドホンで味わいたい。
■実力は「ほどんどPro」。新iPad Airは好奇心を強く刺激する
iPadは「手に入れたら何をしたいか」が明確な人が買って使い倒すデバイスと考えられがちだが、最近ではノートPCの代わりとして多くのビジネスパーソンや学生たちの手元にも広がっている。「iPadは使ってみると “やりたいこと” が自然に見つかるデバイス」であることを体験済みの方も多いと思う。
スタンダードクラスのiPadも今年SoCをA12 Bionicチップとしてパワーアップを遂げているが、iPad Airは新世代のA14 Bionicチップを搭載したことや、オールスクリーンデザインに生まれ変わったことによってハードウェア的にも大きな進化を遂げている。62,800円(税抜)から購入できる「ほとんどPro」なiPad Airは、ビジネスパーソンからクリエイター、学生をはじめ多くの人々の好奇心をより強く刺激するヒットモデルになりそうだ。
(山本 敦)