本日発売! 進化点を徹底検証
iPhone 12/iPhone 12 Proレビュー。傑出したカメラから5Gまで、実力を総チェック
■5Gネットワークで動画ダウンロードをチェック
iPhone 12シリーズはすべてのモデルが、従来の4G LTEと高い互換性を持つSub-6の周波数帯による5G通信に対応している。もちろん従来の4G通信も可能だ。今回はKDDI/auの5G契約のSIMカードをiPhone 12 Proに装着し、JR新宿駅の周辺で5Gネットワークに接続してみた。
現時点では、auの5Gネットワークは新宿駅周辺でも限定的だ。auがWebサイトに公開している5Gのエリアマップを片手に歩き回ってみたところ、南改札口とルミネエスト新宿前の広場の周辺で5Gネットワークにつながった。
iPhone 12 Proのモバイル通信設定から「音声通話とデータ」を「5Gオート」にしておけば、4G通信に比べてバッテリーの消費が上がる5G通信を必要なときだけに使い、その他の場合は4Gに切り換えて電力消費を抑える「スマートデータモード機能」が使える。今回のテストで、auのネットワークで動作することを確認できた。高精細な動画をストリーミングしながら見るときは5Gで、Webサイトの閲覧や低品質での音楽ストリーミングの際などには4Gでつなぐというものだ。
ルミネエスト新宿前の広場で5G通信に接続して、ブラウザから利用できるGoogleのインターネット速度テストで通信速度を複数回計測したところ、下り速度の平均値は190Mbps前後、上り速度は45Mbps前後だった。新宿駅近辺は同キャリアの5Gエリアでないが、Rakuten UN-LIMIT VのSIMを装着したiPhone 11 Proを並べて4G通信で接続した測定値を比べた。こちらは下り速度が50Mbps前後、上り速度も50Mbps前後だった。上りの方は互角に近いスピードとなってしまったが、下り側はauの5G通信の面目躍如となった。
続いて、iOSのモバイル通信設定から「データモード」の項目を「5Gでより多くのデータを許容」にセットし、Amazonプライム・ビデオのアプリで動画ダウンロード時の画質設定を「最高」に切り換え、2時間半の映画のダウンロードにかかる時間を調べた。5Gの場合は約6分半で全編をiPhoneにダウンロードできた。4G通信では、同じ時間が経っても、まだ動画は53%までしか落ちていなかった。やはり5G通信環境の方がエンターテインメントコンテンツを楽しむのに有利といえそうだ。