【特別企画】オーディオアクセサリー銘機賞 受賞
エントレックの仮想アース「Olympus Ten」は小型で高性能。内部ミネラルミックスを新配合
仮想アース人気に火をつけたエントレック(ENTREQ)最新の成果による、最高峰進化バージョン「Olympus Ten」。内部のミネラルミックスの配合をさらに改善し、3トンの圧縮加工など新たな物性処理を導入。さらにマグネシウムと銀製のメッシュワイヤーで完全ラッピングし、従来よりも効果的なチューニングを実現した。その音への成果が評価されて、オーディオアクセサリー銘機賞を受賞した。福田雅光氏が、その音の魅力と使いこなしを検証する。
■大きな進化を感じさせる効果。明らかに表現の精度が高まる
バーチャルアースの老舗ブランドが、スウェーデンのエントレック社である。初期の製品はパワーアンプ並のサイズがあり、アースであるから“さもありなん”と考えていたが、小型の「Minimusシリーズ」が誕生して、そのサイズでも十分な効果を持つことに注目した。設置面積が少ないため、使いやすい。
今回は、フラッグシップラインである「Olympusシリーズ」から、小型モデル「Olympus Ten」が登場した。内部の材料に、専用に開発した金、銀、銅、亜鉛、マグネシウム、そして導電性鉱物を複合したとある。また製造加工には3トンの圧縮加工を行う。端子には純銀製が採用された。
現在の筆者自宅レファレンスシステムにも、バーチャルアース系の製品を使っている。これまでの「Minimus」に比べると今回の「Olympus Ten」は、遙かに効果的で透明度を高め、効果帯域が広く、音はすっきりと澄みきり解像度を高める。ギターの立ち上がり音は冴えてトランジェントが向上する。明らかに表現の精度を高める。
これは、効果度合いに大きな進化があることが明らかだ。この小型サイズで、初期の大型モデルよりも効果は大きい。中音から高域での動作帯域が広がり、より効果的になったと感じている。このため、低域のエネルギーも瞬発力とダンピングを強化してくる。電源ボックスのコンセントに使うコンディショナーよりも大きな作用をみせる。ぜひ試してもらいたい。
■接続箇所やアースケーブルも、より効果的に使いこなしたい
「Olympus Ten」の接続は、1本のアースケーブルを、筆者の場合はラックスマンのプリアンプC-700uのアース端子へと繋いでいる。試してみると、システムの中ではプリアンプで使うのが効果的である。また、アースケーブルで効果度が変化する。現在薦めるのは、オヤイデの5N純銀単線導体を採用の「GND-47」。両端はYラグが装着してある。
ただ、「Olympus Ten」には1.8mのアースケーブル「3398-14EY」が付属しており、導体は精密導体“102 SSC”によるものであるから、それでも十分に効果を確認することが可能だ。
また、システムの機器にはYラグでは接続できないケースも多い。この場合はRCA入力端子のアース側やXLR端子を使う方法があり、別売アースケーブルとして3398-14EYシリーズとして揃えられている。
【Olympus Tenの仕様】
●筐体:スウェーデン産針葉樹集成材の最高級ワックス仕上げ●内部のミネラルミックス:金・銀・銅・亜鉛・マグネシウムなどの金属に導電性鉱物を複合●接続端子:純銀ラグ端子×1個●質量:2.1kg●サイズ(端子部除く):170×80H×190Dmm●付属アースケーブル:1.8m/1本、3398-14の両端Yラグ仕様(長尺の特注や追加購入も可能)
■大きな進化を感じさせる効果。明らかに表現の精度が高まる
バーチャルアースの老舗ブランドが、スウェーデンのエントレック社である。初期の製品はパワーアンプ並のサイズがあり、アースであるから“さもありなん”と考えていたが、小型の「Minimusシリーズ」が誕生して、そのサイズでも十分な効果を持つことに注目した。設置面積が少ないため、使いやすい。
今回は、フラッグシップラインである「Olympusシリーズ」から、小型モデル「Olympus Ten」が登場した。内部の材料に、専用に開発した金、銀、銅、亜鉛、マグネシウム、そして導電性鉱物を複合したとある。また製造加工には3トンの圧縮加工を行う。端子には純銀製が採用された。
現在の筆者自宅レファレンスシステムにも、バーチャルアース系の製品を使っている。これまでの「Minimus」に比べると今回の「Olympus Ten」は、遙かに効果的で透明度を高め、効果帯域が広く、音はすっきりと澄みきり解像度を高める。ギターの立ち上がり音は冴えてトランジェントが向上する。明らかに表現の精度を高める。
これは、効果度合いに大きな進化があることが明らかだ。この小型サイズで、初期の大型モデルよりも効果は大きい。中音から高域での動作帯域が広がり、より効果的になったと感じている。このため、低域のエネルギーも瞬発力とダンピングを強化してくる。電源ボックスのコンセントに使うコンディショナーよりも大きな作用をみせる。ぜひ試してもらいたい。
■接続箇所やアースケーブルも、より効果的に使いこなしたい
「Olympus Ten」の接続は、1本のアースケーブルを、筆者の場合はラックスマンのプリアンプC-700uのアース端子へと繋いでいる。試してみると、システムの中ではプリアンプで使うのが効果的である。また、アースケーブルで効果度が変化する。現在薦めるのは、オヤイデの5N純銀単線導体を採用の「GND-47」。両端はYラグが装着してある。
ただ、「Olympus Ten」には1.8mのアースケーブル「3398-14EY」が付属しており、導体は精密導体“102 SSC”によるものであるから、それでも十分に効果を確認することが可能だ。
また、システムの機器にはYラグでは接続できないケースも多い。この場合はRCA入力端子のアース側やXLR端子を使う方法があり、別売アースケーブルとして3398-14EYシリーズとして揃えられている。
【Olympus Tenの仕様】
●筐体:スウェーデン産針葉樹集成材の最高級ワックス仕上げ●内部のミネラルミックス:金・銀・銅・亜鉛・マグネシウムなどの金属に導電性鉱物を複合●接続端子:純銀ラグ端子×1個●質量:2.1kg●サイズ(端子部除く):170×80H×190Dmm●付属アースケーブル:1.8m/1本、3398-14の両端Yラグ仕様(長尺の特注や追加購入も可能)