【PR】HDDモデルもSSDモデルも衝撃的な進化
fidataオーディオサーバー スタンダードモデルの“集大成”を新旧聴き比べ!「HFAS1-HN80」「HFAS1-S21」実力チェック
■fidataのオーディオサーバーが一気にモデルチェンジ! 5年間の音質成果を投入
fidata(フィダータ)ブランドの新型オーディオサーバーが登場した。今回ラインナップされるのは、8TBのハードディスクを搭載した「HFAS1-HN80」と、2TBのSSDを搭載した「HFAS1-S21」の2機種である。
周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器は、2015年にfidataブランドを創設し、オーディオ専用サーバーとしてハードディスク搭載モデルの「HFAS1-H40」とSSD搭載モデルの「HFAS1-S10」を発売した。その後、2016年には上位モデル「HFAS1-XS20」を、今年4月に4周年記念モデルとなる「HFAS1-S20」を発売し(既に完売)、オーディオブランドとしての地位を確立している。
今回発売される2モデルは、それぞれHFAS1-H40とHFAS1-S10の後継機にあたる。なお、4周年記念モデルHFAS1-S20は、より上位にあたるXシリーズの筐体を使用した製品で、今回のS21とは若干位置づけが異なる限定モデルである。
つまり、「HN80」と「S21」は、fidataのスタンダードモデルが5年ぶりにモデルチェンジされたもの、ということができる。進化の早いデジタルオーディオの世界でこのサイクルは決して早いとは言えない。しかし、fidataはブランドのポリシーとして、せっかく製品を購入したユーザーを混乱させる、むやみやたらなモデルチェンジを避ける方針を掲げている。今回は、開発チームが納得できる新規設計の成果が確認できたからこそ、後継モデルの発売となったのだ。
筆者もfidataは当初から「HFAS1-H40」(そして上位モデルのXS20)を愛用してきたユーザーだが、今回の「HN80」への進化には驚き、自宅への導入を決定した。8TBもあれば、所有するほとんどの音源を収納できるということも大きな後押しとなった。
同社のオーディオサーバーは、発売以来アップデートによる機能拡張をすべてのモデルに提供することで、常に最新機能が使えるように配慮されてきた。また、操作アプリ「fidata Music App」の優れた操作性も大きなポイントだ。
前モデルとの違いは大きく2つある。1点目はハードディスクモデル、SSDモデルとも容量が倍になったこと。もうひとつは、上位モデルHFAS1-XS20で培われたノウハウも投入されたことだ。一方で、評価の高かったシャーシデザインはそのままだ。はっきり言えば見た目や重さではまったく区別がつかない。しかし、その内実は大きく進化しているのだ。
■最大ストレージ容量を実現。2台のハードディスクの振動を打ち消し合う新レイアウト
ここからは、各モデルの仕様を改めて確認しよう。ハードディスク搭載モデルのHFAS1-HN80はHFAS1-H40の機能をすべて継承しつつ、fidataシリーズ最大となる8TBの容量を実現した。注目ポイントとして、記憶媒体の仕様が2TBのWD製3.5インチのハードディスク2基から、4TBの東芝製2.5インチハードディスク2基に変更されたことが挙げられる。
2.5インチのハードディスクは3.5インチと比べ消費電力が低く制御の電圧変動が少ないというメリットがあり、制御回路におけるノイズが抑えることができる。3.5インチハードディスクに比べ、質量が小さいため回転時に発生する振動が少ないのもアドバンテージだ。また2台のハードディスクを左右対称に配置する新レイアウト「水平対向マウント」を採用。これは、ヘッドのシーク動作による慣性力を打ち消しあうことで、振動を低減することができる(ミラーリングまたはストライピング運用時)。
また、シャーシとハードディスクが接触する部分に振動吸収のラバーマウンター、そして純銅ワッシャーを組み合わせることで、ハードディスクのディスアドバンテージである振動を徹底対策。ラバーマウンターはH40でも搭載されていたが、ハードディスクの取り付け方法を再検討することで、さらなる高音質化を実現したという。
対するHFAS1-S21は、サムスン製の高信頼性SSD「860EVO」の1TBモデルを2基搭載したことがトピックだ。SSDはメーカーや種類、さらにロットの違いで音質が大きく変わることがよく知られており、SSDの音質調整にはかなり苦労したという。最終的に採用されたのが、対ノイズ性に優れたアルミ筐体を持ち、電圧変動を抑制する3D V-NAND技術を採用した860EVO。
さらに度重なる試聴を繰り返し、SSDと筐体の接合部に純銅ワッシャーを採用するなどの音質チューニングも行われている。無振動のSSDでも取り付け方を工夫することで高音質を引き出せることは、XS20の開発時に培われたノウハウである。
また、2台ともシャーシアースの取り回しが変更されている。こちらもXS20からの踏襲だが、実はこの部分も大きく音質に寄与している。
fidata(フィダータ)ブランドの新型オーディオサーバーが登場した。今回ラインナップされるのは、8TBのハードディスクを搭載した「HFAS1-HN80」と、2TBのSSDを搭載した「HFAS1-S21」の2機種である。
周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器は、2015年にfidataブランドを創設し、オーディオ専用サーバーとしてハードディスク搭載モデルの「HFAS1-H40」とSSD搭載モデルの「HFAS1-S10」を発売した。その後、2016年には上位モデル「HFAS1-XS20」を、今年4月に4周年記念モデルとなる「HFAS1-S20」を発売し(既に完売)、オーディオブランドとしての地位を確立している。
今回発売される2モデルは、それぞれHFAS1-H40とHFAS1-S10の後継機にあたる。なお、4周年記念モデルHFAS1-S20は、より上位にあたるXシリーズの筐体を使用した製品で、今回のS21とは若干位置づけが異なる限定モデルである。
つまり、「HN80」と「S21」は、fidataのスタンダードモデルが5年ぶりにモデルチェンジされたもの、ということができる。進化の早いデジタルオーディオの世界でこのサイクルは決して早いとは言えない。しかし、fidataはブランドのポリシーとして、せっかく製品を購入したユーザーを混乱させる、むやみやたらなモデルチェンジを避ける方針を掲げている。今回は、開発チームが納得できる新規設計の成果が確認できたからこそ、後継モデルの発売となったのだ。
筆者もfidataは当初から「HFAS1-H40」(そして上位モデルのXS20)を愛用してきたユーザーだが、今回の「HN80」への進化には驚き、自宅への導入を決定した。8TBもあれば、所有するほとんどの音源を収納できるということも大きな後押しとなった。
同社のオーディオサーバーは、発売以来アップデートによる機能拡張をすべてのモデルに提供することで、常に最新機能が使えるように配慮されてきた。また、操作アプリ「fidata Music App」の優れた操作性も大きなポイントだ。
前モデルとの違いは大きく2つある。1点目はハードディスクモデル、SSDモデルとも容量が倍になったこと。もうひとつは、上位モデルHFAS1-XS20で培われたノウハウも投入されたことだ。一方で、評価の高かったシャーシデザインはそのままだ。はっきり言えば見た目や重さではまったく区別がつかない。しかし、その内実は大きく進化しているのだ。
■最大ストレージ容量を実現。2台のハードディスクの振動を打ち消し合う新レイアウト
ここからは、各モデルの仕様を改めて確認しよう。ハードディスク搭載モデルのHFAS1-HN80はHFAS1-H40の機能をすべて継承しつつ、fidataシリーズ最大となる8TBの容量を実現した。注目ポイントとして、記憶媒体の仕様が2TBのWD製3.5インチのハードディスク2基から、4TBの東芝製2.5インチハードディスク2基に変更されたことが挙げられる。
2.5インチのハードディスクは3.5インチと比べ消費電力が低く制御の電圧変動が少ないというメリットがあり、制御回路におけるノイズが抑えることができる。3.5インチハードディスクに比べ、質量が小さいため回転時に発生する振動が少ないのもアドバンテージだ。また2台のハードディスクを左右対称に配置する新レイアウト「水平対向マウント」を採用。これは、ヘッドのシーク動作による慣性力を打ち消しあうことで、振動を低減することができる(ミラーリングまたはストライピング運用時)。
また、シャーシとハードディスクが接触する部分に振動吸収のラバーマウンター、そして純銅ワッシャーを組み合わせることで、ハードディスクのディスアドバンテージである振動を徹底対策。ラバーマウンターはH40でも搭載されていたが、ハードディスクの取り付け方法を再検討することで、さらなる高音質化を実現したという。
対するHFAS1-S21は、サムスン製の高信頼性SSD「860EVO」の1TBモデルを2基搭載したことがトピックだ。SSDはメーカーや種類、さらにロットの違いで音質が大きく変わることがよく知られており、SSDの音質調整にはかなり苦労したという。最終的に採用されたのが、対ノイズ性に優れたアルミ筐体を持ち、電圧変動を抑制する3D V-NAND技術を採用した860EVO。
さらに度重なる試聴を繰り返し、SSDと筐体の接合部に純銅ワッシャーを採用するなどの音質チューニングも行われている。無振動のSSDでも取り付け方を工夫することで高音質を引き出せることは、XS20の開発時に培われたノウハウである。
また、2台ともシャーシアースの取り回しが変更されている。こちらもXS20からの踏襲だが、実はこの部分も大きく音質に寄与している。