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おうち時間が1本の“マイク”で変わった。Blue「Yeti」導入のメリットとは?

公開日 2021/03/29 06:30 山本 敦
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Yetiはサイドアドレス型と呼ばれる、本体の側面方向からの音をピックアップするマイクだ。使用時にはマイクの先端を天井に向けて、話者はマイクの横っ腹に向かって話すようなスタイルが正解。これでクリアな音声が収録できる。Blueのブランドロゴを置く側がマイクの正面だ。

「Blue」のロゴが配置された本体正面と対峙できるように設置することで、より良い収音が可能となる

Yetiで録音できるサウンドは、とにかくS/Nがよく雑味がない。人の声が立体的で、輪郭を繊細に描ききる解像度の高さは圧巻だ。背景の音も収録できる指向特性パターンを選ぶと、あたかもマイクに向かって話している環境の空気感までも、会話の相手に伝えられるようなリアリティと解放感を届けられる。「Yetiを使っている、あの人とのオンライン会議はとにかく音が良くて耳が疲れにくいのだ」と、筆者もまわりに好印象を与えることに今のところ成功しているようだ。

ヘッドホン出力のモニタリング音量は、本体正面側のダイヤルから手動で調節する。またマイクのゲイン(感度)と4種類の指向特性パターンを切り換えるダイヤルは背面側にある。操作性も極めてシンプルだ。オプションとして、Mac/Windows対応の無料アプリケーション「Blue Sherpa」を使ってパソコンから本体設定を切り換えられる。

正面のダイヤルを回して、接続したイヤホンやヘッドホンのモニタリング出力音量を調整できる

背面にはゲインと指向特性パターン切り替えダイヤルを配置。指向特性はパターンとそれを表すマークを確認して使おう

Yetiで使える4つの指向特性パターンの紹介をしておこう。マイク正面側の音を中心にピックアップする「CARDIOID MODE/単一指向性モード」は、オンライン会議のハンズフリー通話や実況音声の収録、音楽のボーカル録りなど最も使える用途が広い。人の声を忠実に再現する精度の高さは圧巻で、ヘッドホン・イヤホンを通して聞くとまるで相手が耳元で話しているような距離感の近さがリアルに伝わってくる。声のエネルギー感と温かみの描き方も忠実だ。

よりワイドな指向性特性の「STEREO MODE」は、マイクに向かって話す話者の周辺環境の音もよく拾う。マイクの側に複数人数が集まって話す場面で使いたい。例えば遠くに住む家族とのビデオ通話にも最適だ。「OMNIDIRECTIONAL MODE/無指向性モード」はさらに集音指向性を360度全ての方向に広げる。オーケストラやバンドによる楽器の演奏、複数の参加者が広い部屋に集まって会話を交わすオンライン会議にもうってつけだと言える。

このほかに2人の人物が対面して話すインタビューの収録にフィットする「BIDIRECTIONAL MODE/双指向性モード」がある。どのモードを選択しても、Yetiを置いた環境の空気感までも相手に伝えられるような生々しさが「音質の差」となって、会話の相手にすぐさま納得してもらえるほど、ハイレベルなサウンドを実現している。

ちなみに上位モデルにあたる新製品の「Yeti X」は、コンデンサーカプセルの数が4つに増えて音質が一段上がっている。とはいえロングセラーモデルであるYetiの実力も全然劣っていないので、予算に応じてどちらを選択をしても間違いはない。

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