【特別企画】AQCOLORシリーズに加わった4K対応27インチの新モデル
基本性能の高さと使い勝手は折り紙付き!BenQの実力派PCモニター「SW271C」レビュー
■モニターの操作を手元で行える便利な独自コントローラー
本機は、使い勝手の点もよく考えられている。まず、本機にはSW321Cと同じく、同社独自の「ホットキーパック」と呼ばれるOSD コントローラーが付属している。円形の中央に回転ダイアル、周囲にボタンが配置されたコントローラーで、モニター本体のボタンに触れることなくモニターを操作できる。
中でも実際に使って便利だったのは、表示色域の切り替え機能だ。本機はAdobe RGB対応モニターだが、カラーマネージメント非対応のソフトを使用する場合、モニターの表示色域がAdobe RGB表示になっていると正確な色が表示できない。具体的にはsRGBで撮影された写真やsRGBで制作されたウェブコンテンツだ。そのため、それらをきちんと表示するためには、モニター側で色域をクロップする必要がある。
その際、多くのモニターでは、モニターのベゼル部や背面に設置されたボタンを操作し、OSDメニューを呼び出して設定するが、このホットキーパックを使えば、それらの操作が手元のボタンひとつでできるので、実に便利。もちろんsRGB表示からAdobe RGB表示に戻すのもボタンひとつだ。
また、モノクロ表示もボタンに割り当てられているので、カラー写真を見ながら、それをモノクロにした場合のシミュレーションも簡単に行える。これはなかなかの優れものだ。
もうひとつ便利だったのが、60W給電に対応したUSB Type-C端子の搭載だ。これにより、USB Type-C端子を備えたノートPCとの接続では、モニターへの映像、音声出力はもちろん、ノートPCへの充電をケーブル1本で行うことができる。
普段はノートPCを使用しており、自宅での作業時は、そのノートPCと外部モニターを繋いで作業するというような方にとっては、一度体感してしまうと、もう元には戻れないほど便利で魅力的な機能といえるだろう。
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