【特別企画】AQCOLORシリーズに加わった4K対応27インチの新モデル
基本性能の高さと使い勝手は折り紙付き!BenQの実力派PCモニター「SW271C」レビュー
■シリーズ最高峰モデル「SW321C」との気になる相違点
さて、ここまでお伝えしてきた本機の性能や機能は、いずれもSW321Cでも実現しているものであり、本機は、基本的にはSW321Cの“弟分”といえるモデルである。ただし、SW321とは異なる点もいくつかある。
最大の違いは、もちろん画面サイズということになるわけだが、メーカーによると採用しているパネル自体の仕様が少々異なるそうだ。試用期間中、本機とSW321Cを横に並べて、同時比較できる機会に恵まれたが、表示品質という点では並べて見比べても、その差はわずかだった。
ただし、表面反射の差は大きく、ほぼ映り込みのないSW321Cに比べ、本機は正面に明るいものがあると、わずかにその反射が気になることもあった。とはいえ、本機も一般的なモニターと比べれば、映り込みはよく抑えられており、実際には付属のモニターフード、設置環境などの工夫次第で解消できる点なので、そこまで神経質にならなくてもよいだろう。
本機は、プロやハイアマチュアの画像・映像編集に十分に耐える、本格的な4Kカラーマネージメントモニターだ。大手量販店での実売価格は、ポイント込みで約20万円(記事公開時点)。4K対応27インチのカラーマネージメントモニターは他社にもあるが、標準でモニターフードまで付属している点を考えると、十分にリーズナブルな存在だ。
おそらく、本機の最大のライバルは、上位機であるSW321Cとなるだろう。SW321Cの大手量販店での実売価格は、ポイント込みで約25万円(記事公開時点)。この5万円の価格差をどう捉えるか次第だが、あまり奥行きのない机に設置する場合など、実用性とスペース効率を考えると、個人的には画面サイズと表示解像度のバランスのよいSW271Cをおすすめしたい。
逆に十分な設置スペースを確保できる方には、画面サイズの大きなSW321Cの方がよいチョイスとなるだろう。細部の見やすさを最も重視する方、予算に余裕がある方にもSW321Cを推したい。
どちらも基本性能の高さと使い勝手は折り紙付きなので、あとは、自分の目的に応じて選べばよいわけだ。いずれにせよ、本格的なカラーマネージメントモニターにおいて、リーズナブルな選択肢が増えたことは、万人にとって大きな朗報といえるだろう。