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その音はイヤホンの枠を超える。本格的かつ上質、DEVIALETの完全ワイヤレス「Gemini」レビュー

公開日 2021/06/17 06:50 岩井 喬
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ノイキャンも独自開発。外音取り込みは人の声にフォーカス

そしてアクティブノイズキャンセリングについても、デジタルフィルターを用いた独自の特許技術「IDC」(Internal Delay Compensation)を採用した。独自のアルゴリズムによってノイズキャンセル効果に影響を及ぼす音声信号処理の遅延を完全に補正する。これにより、従来難しかった高い周波数帯域のノイズにまで効果を発揮できるという。

また外音取り込み機能も、外部の騒音をキャンセルしつつ、人の声の細やかなニュアンスを拾い上げるため、300Hz〜3kHzの周波数帯域にフォーカスしたナチュラルなサウンドチューニングを行っている。

音響構造面ではイヤホン内部の空気圧を最適化する、カスケード式減圧チャンバーPBA(Pressure Balance Architecture)を採用。専用のメッシュ制音材によって外部からの音の侵入を防ぎ、アクティブノイズキャンセリングの効果をさらに向上させるという。

XS/S/M/Lサイズのイヤーチップを同梱する

ボディはIPX4の防滴仕様で、ガンメタル調の落ち着きと重厚感を兼ね備えたカラーリングが施されている。ブランドロゴが記されたサークル部がタッチセンサーだ。

SoCはクアルコム製で、対応コーデックはSBC、AAC、aptX。イヤホン本体では6時間再生、ワイヤレス充電規格Qiに対応したケースでの充電込みで24時間の再生に対応する。

専用アプリ『DEVIALET Gemini』を使うことで、ノイズキャンセル効果を3段階(Low、High、航空機)、外音取り込み2段階(Low、High)を切り替えることができる。どちらも使わない場合はニュートラルを選択すればよい。そのほか、イヤーチッププリセットが用意された6バンドのグラフィックEQもアプリ上で設定可能だ。

イヤーチップを外したところ。ノズル形状も独特だ

高いノイキャン効果。音質重視なら「ニュートラル」がおすすめ

アプリを使いつつ、Geminiを装着。まずシリコン製イヤーチップを最適なサイズにするよう促され(XS/S/M/Lの4種類が同梱)、アプリトップ画面へと移る。ノイズキャンセル、ニュートラル、外音取り込みの3種類から選択できるようになっており、右上の設定を選択するとオーディオ設定からEQ調整も行える(試聴では“デフォルト(フラット)”を選択した)。

ノイキャン効果は3段階から選択可能

外部音取り込みもLOWとHIGHから選択できる

アプリではイコライザー調整も行える

ノイズキャンセリングはLowでも十分に効きが強く、室内のエアコン音や地下鉄車内では低域方向のノイズを抑え、静寂さを感じられた。Highではホワイトノイズが少し気になるが、ノイズ抑制効果はさらに高まる。

モードをニュートラルにすると低域方向の厚みが抑えられ、よりナチュラルでほぐれの良いサウンドに変化。音質の善し悪しで言えば、ニュートラルが最もGeminiの持つポテンシャルを引き出してくれるようだ。

次ページ音質をチェック。そのサウンドはイヤホンの枠を超える

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