【PR】4万円も納得、孤高の完全ワイヤレス
その音はイヤホンの枠を超える。本格的かつ上質、DEVIALETの完全ワイヤレス「Gemini」レビュー
■ヘッドホンのような開放的な音。ディテール表現にも優れる
続いてAstell&Kern『SP1000M』を使い、aptXコーデックで接続。サウンドを確認してみる。
非常に空間性、S/Nの高いクリアなサウンド傾向で、全体的に広がり良く見通しもクリアで音ヌケも良好。EAMの効果なのか、耳の中で音が出ている感覚を強く感じるイヤホン特有の響きや閉塞感はなく、ヘッドホンに近い開放的な音質だ。
なかでも低域方向の密度感、ボーカル帯域のナチュラルさが印象的である。オーケストラの管弦楽器は立ち上がりのハリ感も丁寧に描き、ボトムの太さも十分だ。ローエンドの張り出しも豊かでティンパニーなどの太鼓の皮のニュアンスも良く引き出す。
ジャズピアノの響きも低域から高域まで安定した音伸びを見せ、ホーンセクションもコシのある存在感のある音像表現としており、伸びやかでスッキリとした余韻を聴かせてくれる。ウッドベースの胴鳴りはむっちりとした艶と弾力良いボディの響きをバランス良く融合。ドラムの響きも落ち着き良く、シンバルの輝きも上質だ。
ロック音源でも破綻なくまとめ、ディストーションギターのリフも程よい厚みを持たせつつ、ザクザクと小気味良く聴かせる。リズム隊の押し出しは高密度であり、アタックをグッとパワフルに繰り出す。
ボーカルの質感もハリ感を滑らかにまとめ、ボディの厚みや口元の動きをスムーズに描写する。特に印象的なのが中低域の充実さで、スラップベースの生き生きとした躍動感はフラットなEQのままでもグイグイと迫ってくる。
完全ワイヤレスとしては大口径なシングル・ダイナミック型ドライバーならではのパワー感、シームレスな低域〜高域の音の繋がりもGeminiの特徴だが、加えて独自技術であるPBAやEAMとの連携によって得られる、イヤホンの枠を超える音場の広さ、ナチュラルな描写性は、他では味わえない唯一の世界観だ。
既存の完全ワイヤレスイヤホンに満足できない、本格志向のサウンドと上質なディテール表現、ナチュラルなノイズキャンセル効果をすべて味わいたい方へお薦めしたい、孤高の完全ワイヤレスイヤホンである。
■試聴音源
・レヴァイン指揮/シカゴ交響楽団『惑星』〜木星(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』〜ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・デイヴ・メニケッティ『メニケッティ』〜メッシン・ウィズ・ミスター・ビッグ(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・『Pure2-Ultimate Cool Japan Jazz-』〜届かない恋(2.8MHz・DSD)
・ツキカゲ『スパッと!スパイ&スパイス』(96kHz/24bit・FLAC)
(協力:Devialet株式会社)