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評論家が“椅子から転げ落ちそうになる"音質! 4K/ハイレゾ配信「Live Extreme」の魅力

公開日 2021/07/12 06:30 土方久明
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今回は2つの環境を用意する。1つは、JVCの4Kプロジェクター「DLA-V9R」にMacBook ProからHDMI経由で映像信号を送り、同時にMacBook Proと「Nu I」をUSB接続するという、筆者の環境で現在考えられる最上のストリーミング視聴システム。もう1つはMacBook Proを中心としたコンパクトなシステムで、192kHz/24bitのUSB入力に対応する小型アクティブスピーカー、クリプトン「KS-11」を用いたシステムだ。

評論家・土方氏の自宅試聴室でLive Extremeを体験

コルグ「Nu I」

事前準備は簡素だ。基本的にはパソコンでウェブを見るだけなのだから。クオリティにさらにこだわりたいなら、今回のようにUSB-D/Aコンバーターを接続すれば良いのだ。Macパソコンの場合は、「アプリケーション」フォルダ → 「ユーティリティ」フォルダと進み、Audio MIDI 設定を開いて、サンプリング周波数とビット深度を配信レゾリューションに合わせるだけ。あとはインターネットブラウザを立ち上げ、該当URLをクリックするだけである。なお、Live Extreme公式サイトではWindows用Mac用それぞれの設定方法解説ページも公開している。

Windows/Macともに設定方法をLive Extreme公式サイトで解説している

ちなみに本ライブは、Live Extremeと版と同時にYouTubeでも体験できるので、聴き比べすることができた。気になる音質は、予想以上というか、まるで別物だ。はっきり言おう、YouTubeは、音がただ鳴っているだけ。分解能が悪く、声のトーンも一辺倒だし、とにかく音に情報量がない。申し訳ないのだが、このレベルの音だと筆者は流し見してしまうだろう。もちろん様々なコンテンツを楽しめるYouTubeに音質を求めるのが酷というものだが。

続いてLive Extremeから再生した192kHz/24bitの音を聴いて、筆者は椅子から転げ落ちそうになった。「こんな音で収録していたなんて!」と思えるほど全然違う。上下の帯域レンジ、SN比、ダイナミックレンジなど、本質的な音の良さが違う。ボーカルのニュアンスが一辺倒にならず、生々しく、楽器の音に音の透明感とリアリティがあり、本当に別の演奏に聞こえてしまうほどだ。アーティスト本人が見たら驚嘆すると思う。

しかも「この画質・音質をウェブブラウザを使って体験している」と改めて気がついた筆者は、インターネットにおけるライブストリーミングの進歩を確信した。ちなみに4K+192kHz/24bitで視聴する場合、回線速度は余裕を見て40Mbpsほど確保すれば良いとのこと。

■今後のさらなる展開拡大にも注目

筆者はふだんから、圧縮音源からハイレゾまで比較を行っているので、ロッシー、ロスレス、ハイレゾそれぞれの音質の違いを認識しているほうだが、圧縮フォーマットはボーカルや楽器のニュアンスが不足しており、アーティストが意図する音楽性を十分に享受するのは正直しんどい。ボーカルのニュアンス、楽器の質感、空間表現まで、少なくとも音楽のライブ/オンデマンド配信では、ロスレスレベルでの音が欲しいと感じている。

コルグはハイレゾに対応したマスターレコーダーやD/Aコンバーター、ソフトウェアなど多くのプロ用機材を発売しており、DSD 5.6MHzによるライブ・ストリーミング配信に対応するライブ・エンコーダーとストリーミング・プレイヤーを、IIJが展開するハイレゾ・ストリーミング・サービス「PrimeSeat」へ提供していた。つまり同社は視聴側および製作側の両面において、ハイレゾと配信の技術を保有しており、これらで培ったオーディオおよびストリーミングの知見を生かして全く新規に開発したのが、Live Extremeなのである。

しばらくの間は、今回の「Thumva」のように配信プラットフォームへLive Extremeを提供するという展開が続くと思うが、将来的にはもっとパーソナルなレベルにまで広がる可能性も考えられる。パソコンと配信環境さえ整っていれば導入が容易ということは、例えば、オーディオフェアやショップが開催するイベントでの配信、個人宅での空気録音の高音質配信なども、容易に実現できるからだ。

このようにLive Extremeは視聴者側、配信側の両方に多大なる価値をもたらす。コルグによると、既に水面下で多くの配信側プラットフォームがコンタクトをとってきているとのことなので、今後の展開に注目していきたい。

(PR企画 提供:株式会社コルグ)

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