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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第264回】

フェイスプレート交換でサウンド調整!画期的イヤホンNF Audio「NE4 Evolution」の出来栄えは?

公開日 2021/10/30 07:00 高橋 敦
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フェイスプレート交換機構はシンプルで実用的

しかしこの手のシステムの実用性はその実装の出来栄え次第。このイヤホンのネットワーク回路内蔵フェイスプレート交換システムはその点どうだろう?

この一箇所のネジだけで取り外しできる

このドライバーはもちろん、ネジの予備も付属する親切パッケージです


各ドライバーとネットワーク回路をつなぐ5つの接点

フェイスプレートの固定は、一箇所を引っ掛けてその反対側をネジで固定してあるだけ。シンプル!シンプルであるからこそ、その使いやすさは加工精度や細部の工夫次第となるが、このイヤホンはそこの作り込みが見事だ。

まず、フェイスプレートとその受けとなるハウジングは遊びなく綺麗にハマる。そしてフェイスプレート側のネットワーク回路とハウジング側のドライバーとの接続端子もポイント。ハウジング側の端子にバネが仕込まれており、フェイスプレートを軽く押し上げるようになっている。

それによってフェイスプレート固定のガタ付きをなくすと同時に、接点同士の接触を確実にしている。一箇所のバネで二つの効果を得ている、巧みな設計だ。

搭載ドライバーのセレクトにも納得がいく。
●Knowles 31736×2(高域ドライバーとして定番)
●Knowles 29689
●Knowles 22955(低域ドライバーとして定番)
※31736はいわゆるデュアルドライバーで、2基のドライバーが1つのパッケージにまとめられている

この組み合わせは定評ある様々なイヤホンで採用実績のある、いわば「定番セット」だ。各社各製品ごとの様々なサウンドキャラクターを生み出している組み合わせなだけに、ネットワーク回路変更によるチューニングにも素直に幅広く応えてくれると期待できる。

フェイスプレート交換の威力!

ではいよいよ、フェイスプレート交換=ネットワーク変更の威力をお伝えしていこう。
まずはこちらの表で付属の各フェイスプレートの内容と、それぞれの試聴印象をまとめて紹介!

総じて、メーカーの狙いと実際に聴いての印象はほぼ一致していた。試聴曲には以下の3曲を使用した。

José James「Just The Two of Us」



Robert Glasper Experiment「Human」



YOASOBI「怪物」



次ページそれぞれのサウンドを詳しくチェック!

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