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着けているのを忘れる“超快適”ゲーミングヘッドセット、オーディオテクニカ「ATH-GDL3/GL3」レビュー

公開日 2021/11/17 06:30 関根 慎一
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2021年10月に発売されたオーディオテクニカのゲーミングヘッドセット「ATH-GDL3」および「ATH-GL3」は、前者が開放型、後者が密閉型の構造を採用する兄弟機だ。いずれも新開発の45mm径ドライバーを搭載しており、軽量設計により長時間装着による肩や首の負担を軽減している点が特徴となっている。

両者ともに、質量を除いてスペックシート上の数値はほぼ共通ながら、開放型のATH-GDL3は定位感重視、密閉型のATH-GL3は臨場感重視の方向性を採っており、同じ構成要素で異なる音作りを試みている点がユニークだ。


今回はATH-GDL3とATH-GL3の両方をお借りして試用する機会を得たので、いくつかのゲームタイトルをプレイした際の使用感をお伝えしたい。

なお、詳しくは後述するが、両者の仕様は一部を除いてほぼ共通のため、特に指定がない限りは両方の機種を合わせて「本機」と呼称する。

設計の多くを共有しつつ、開放/密閉で個性の異なる兄弟機

同社のゲーミングヘッドセットとしては、2019年発売の「ATH-G1」や「ATH-PDG1a」以来の新製品となる。ゲーミングヘッドセットではミドルレンジにあたる1万円台半ばの価格帯に属する。

「ATH-GDL3」(予想実売価格:税込15,000円前後)

「ATH-GL3」(予想実売価格:税込12,000円前後)

本機から搭載されている新規設計のドライバーは、音のディテールを高い解像度で再現する方向性の設計となっている。重量はATH-GDL3が約220g、ATH-GL3が約230gと装着時の軽快さを重視しており、音のディテール再現と併せて、ゲームプレイ時の没入感を高めるとしている。

新開発の45mmドライバーを搭載するなど基本設計は共通しつつ、ハウジング構造が開放型/密閉型と異なっている

先述のとおり、ATH-GDL3が開放型、ATH-GL3が密閉型という点以外は、基本的な数値やデザインは共通している。ただしイヤーパッドの素材が異なるため、装着感は両者でかなり異なる。

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