TWS最強クラスのパワフル重低音！ V-MODA「Hexamove」が鳴らす唯一無二のDJサウンドを体感

■ボーカルや楽器をしっかりと再生しつつ、TWSトップクラスの重低音を響かせる

実際にHexamoveシリーズのサウンドを体験してみると、素晴らしく音質面で魅力のある機種だ。ただ、iPhoneとAACコーデックで接続したときの印象と、AndroidスマホとaptX Adaptiveコーデックで接続したときの印象が大きく異なるので、デバイスごとに分けてレビューしていきたい。

まず、V-MODAの目指すDJサウンドを体現していると言えるのが、aptX Adaptive接続時のサウンドだ。その特徴は、「これぞDJの求めるサウンド体験だ!!」と強く自己主張するような、強烈過ぎる重低音のリズムの刻み。僕が体験したあらゆる完全ワイヤレスイヤホンでトップクラスの、耳穴の中で “ゴンゴン” と突き上げてくるような、パワフルな音圧感ある重低音を響かせてくるのだ。

YOASOBI「三原色」から聴いていると、まず楽曲のなかのリズムの刻みが打ち付けるように迫ってくる。それでも不快さはなく、曲を聴いていて非常に楽しい。同時にボーカルはきちんとクリアで情報量も出ているし、楽器の音も繊細で音場も広く、音楽として成立しているのだ。元の素性が良い上で、なおかつDJサウンドを実現という狙いがよく分かる。

ビリー・アイリッシュ「bad guy」を聴くと、重低音がグイグイと迫りすぎるくらいに響いてくるが、この表現力こそ個性。そして囁くようなボーカルがきちんとクリアになるところも癖になる。Official髭男dism「Pretender」を聴いてもベース音、そしてキックドラムの音圧感は強烈な一方で、男性ボーカルの歌声もライブに存在感を発揮。Hexamoveのサウンド体験は唯一無二だ。

続いてiPhoneとAACで接続し、同じ曲を聴いていくと、重低音はたしかに強めだが、aptX Adaptive接続時と比べると大人しい印象。YOASOBI「三原色」では、クリアで爽やかな中高域の魅力的なサウンドで、歌声もクリアで見通しもいい。傾向はだいぶ異なるが、これはこれで音楽的にいいサウンドだ。

ビリー・アイリッシュ「bad guy」はAACの音でも十分過ぎるほど、重低音にどっぷりと浸かることができるし、Official髭男dism「Pretender」はギター音の鮮やかで魅力的な立ち上がり、歌声の情感までしっかりと再現してくれる。

そして上位機であるHexamove Proの魅力のひとつが、V-MODA appによる音質カスタマイズだ。今回は発売前のサンプルということもあってか、iOS版のみ動作した。イコライザーはRock／Pop／Podcast／Hip-Hop／Jazzのプリセット5種類に加え、マニュアル調整モードを用意。プリセットも5バンドEQでさらに追い込むことが可能になっている。

真っ先に考えたのが「AACの音をaptX Adaptiveの音に近づけられないか」ということだ。色々と試してみた結果としては、プリセットの「Hip-Hop」にすると“ゴンゴン”と打ち付けるような重低音を体験できるので、これが一番近いように思える。

それ以外の設定も良くできていて、Rockは低音重視のライブ感ある音、Popはより歌声を引き立てる形、Podcastは聞き疲れしない音、Jazzは高域までのメリハリある音になる。どの設定でも通用するところは、本来の音質のポテンシャルの高さに由来するものだろう。

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V-MODAが初めて発売する完全ワイヤレスイヤホン「Hexamove Pro」「Hexamove Lite」だが、DJ系のヘッドホンブランドらしいサウンドはとても魅力的。さらにHexamove Proは豊富なカスタマイズ性を備えているうえ、11月13日からは、本来有償のカラープリントサービスを無料で使える「Hexamove オリジナル・デザインキャンペーン」も実施されるとのこと。

特にこれまでのイヤホンの重低音に物足りなかった人は、是非ともチェックしてみてほしい。



（協力：ローランド）