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【特別企画】装着性を高めバッテリーもパワフルに

この進化はもはや“激変”!オーディオテクニカ完全ワイヤレス「ATH-CKS50TW」レビュー

公開日 2021/12/01 06:30 折原 一也
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従来モデルで話題を集めた連続再生時間も大幅にアップ。イヤホン単体で連続約20時間というスペックは、もはや完全ワイヤレスイヤホンどころか左右接続型のワイヤレスイヤホンと比べても優秀。充電ケース併用で最大約50時間と、長時間(数日間)持ち歩きでも安心できるスペックだ。

イヤホン単体で約20時間、ケース充電を含めれば約50時間の連続使用が可能。左右接続型のBluetoothイヤホンに匹敵するロングバッテリーだ

高い密閉感にノイキャンが加わり快適装着!

実際にATH-CKS50TWを手に取ってみると、無骨でやや大型の筺体サイズが “重低音” 感を主張してくる。だが、同時に本機は装着性にこだわった完全ワイヤレスイヤホンでもある。完全ワイヤレスイヤホンの装着性には幾つかのパターンがあるが、本機は大型筺体で耳への接触面を増やし、耳に蓋をするような密閉度の高いタイプを目指したものだ。

従来モデル「ATH-CKS5TW」(右)と比較して、耳との接触面が増え、蓋をするような装着性となった

この大きさのイヤホンが耳に収まると、耳栓のような遮音性が半端ない。従来モデルに付属していた装着を補助するアクセサリーはなくなったが、筺体全体が耳に収まる形状でしっかり固定できる。イヤーピースはXS/S/M/Lと4サイズが付属。普段Mサイズを選ぶ筆者も、ワンサイズ上のLサイズを付けた方がトータルの装着感として快適だった。

付属イヤーピースはXS/S/M/Lの4サイズ。耳に蓋をするような装着性を考えると、他の完全ワイヤレスイヤホンより大きめのサイズを選ぶと良いかもしれない

そしてイヤホン本体の操作系が、タッチではなく物理ボタンであるということも個人的には嬉しいポイント。タッチ操作より押し込み感があるので誤操作の心配がないし、操作も確実だ。

イヤホンの左ボタンで音量調整やヒアスルー/ノイズキャンセリングの切り替え、右ボタンで再生/一時停止や曲送り/曲戻しを操作。右ボタンを長押しすると “クイックヒアスルー” となって、瞬時に再生中の音量を大幅に絞って周囲の音を聴ける。

ノイズキャンセルの性能もチェックしてみよう。実際に装着してみると密閉感が高いため、アクティブノイズキャンセルオフでも屋内のエアコンのファン音などは遮断可能。筆者が試行錯誤したところでは、もしこの時点である程度周囲の音を遮断できていなかったら、イヤーピースが小さ過ぎる可能性が高い。

イヤーピースが最適サイズなら、ノイキャンオフでも高い遮音性が得られる

加えて、アクティブノイズキャンセルを有効にすると、外の道路を走る自動車の走行音などランダム性のある騒音までカバーするようになる。電車内でテストすると、低い振動音やガタガタという不快な雑音のボリュームが大幅に下がる。特に空気が「ゴー」と響くような騒音への効果が大きいようだ。一方、ヒアスルー機能を使うと、イヤホンを装着したままハッキリと周囲の音を聞くことも可能だ。

期待通りの重低音に、予想以上の中高音!歌と伴奏をバランス良く丁寧に聴かせる

それでは、いよいよ音楽を聴き込んでいこう。本機は高音質コーデックaptX Adaptive対応モデルだが、まずiPhoneとペアリングした音質からチェックしてみた。

次ページ見どころは“重低音”だけじゃない。Bluetoothコーデック次第でも大きな変化が

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