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1万円切りでもノイキャン始め機能性抜群! GLIDiC新スタンダードTWS「TW-6100」の実力をチェック
■息を呑む音場の立体感。ANCや外音取り込みも優秀
今回はiPhone 13 Proに接続して、Amazon Music Unlimitedで配信されているヒットナンバーを試聴した。
はじめにTW-6100の装着感を確かめた。ANC機能をオフにした状態で耳に装着してみても、パッシブな遮音効果がとても高い。屋外で試してみると自動車のロードノイズもきれいに消える。
TW-6100には合計4種類のシリコン製イヤーチップが付属している。筆者はふだんMサイズのイヤーチップを使っているが、TW-6100の場合はワンサイズ上のLサイズに変えてみたところ、より高い遮音効果が得られた。
ANC機能の効果も非常に強力だ。ボタン操作からANC機能をオンにすると、筆者自身がパソコンのキーをタイプしている音がほぼ聞こえなくなるほど、周囲の生活雑音もしっかりと抑え込む。カフェなどで隣に着席したグループの話声も、ANC機能をオンにするとだいぶレベルが低くなり、さらに音楽再生を始めると不要な声が一掃されて聞こえなくなった。
アデルのアルバム「30」から『Oh My God』から聴く。ふくよかなボーカルがゆったりと響き、温かみあふれるコーラスと溶け合う。余韻がきめ細かく滑らか。抑揚感に富んだメロディの足もとを重心の低いリズムがどっしりと支える。音場の立体感に息を呑んだ。
続いて上原ひろみの「Silver Lining Suite」から『ジャンプスタート』を聴く。バイオリンのハイトーンがゆったりと響く。ピアノの力強いメロディがぐんと立体的に迫ってくる。ピアノの主旋律を弦楽器の和音が甘く包み込む。低音域の軽快なリズムがアップテンポな演奏の緊張感を高めてくれる。それぞれの楽器の自然な音色に引き込まれる。
YUC'eのアルバム「Romantic Jam」から楽曲『Macaron Moon』を聴いた。厚みのあるベースラインを破綻させることなく、重心を低く保ちながらインパクトのある低音を次々に打ち込んでくる。YUC'eの声の透明感を押しつぶすことなく、音の濃淡を自然に描き出す。空間再現がとても広く、パーカッションや打ち込みのリズムもディティールが鮮明。心地よい浮遊感が楽しめた。
TW-6100の特長について言及すべきことがもうひとつある。ANCと外音取り込みのオン・オフを切り換えたときに音の聞こえ方にまったく差異が現れなかったことだ。
ANCの効果は最適なサイズのイヤーピースに組み合わせることで最大化できる。外音取り込みは、まるでイヤホンを外しているように感じられるほど自然に外の音が聞こえる。思わず耳にイヤホンを着けていることを忘れそうになるほどだった。両方の機能を上手く使いこなして、アンダー1万円の多機能イヤホンを上手に使い倒したい。
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