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【特別企画】音? 機能? デザイン?

なぜオーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」は支持されているのか? その理由を考えた

公開日 2022/03/02 06:30 ファイルウェブ編集部
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スペックも分かりやすく“強い”、機能も万全

押野 まずは音のことから入ったけど、スペックを見ても万全だよね。いま求められているであろう機能は十分に備えている。

成藤 これから完全ワイヤレスイヤホンを買おうと考える人が候補を探すにあたって、ネットだけでわかる情報が “強い” というのは武器ですね。バッテリー持ち1つとっても、イヤホン単体で連続約20時間、充電ケース併用で最大約50時間の再生が可能というのはすごく長い。

川田 いろいろなラインナップを見回しても、かなり長い部類ですよね。完全ワイヤレスイヤホンを使えば使うほど、充電が面倒に感じることが多くなるので、その機会が減らせるのは地味なようで本当に嬉しいですよ。

押野 実際に使ってみてという点では、マルチポイントはすごく便利。これまでは完全ワイヤレスイヤホンをスマホからの音楽再生にだけ使っていたけど、テレワークが浸透してきて、スマホとパソコンの両方に接続するようになった、という人も増えたと思う。このときにマルチポイントが有るか無いかで、使い勝手に天と地の差が出る!

スマホとPCの両方に接続するシーンが増えたいま、マルチポイントはかなり有効な機能

川田 ペアリングをし直す、という作業が手間ですからね。ズボラだから言っているわけではなく、毎日使うと本当に細かな点がストレスになりますし。

成藤 「オーディオ用として買ったけど、急なウェブ会議に手元にあったATH-CKS50TWで参加した」みたいに、意外と使う機会があるんですよね。オーディオテクニカということで、マイク性能も良いと思います。

押野 実際にATH-CKS50TWを使って通話していたときに確認したら、「マイク付き有線イヤホンよりもクリアに聴こえる」と言われたよ。

川田 オーディオテクニカは毎年SUMMER SONIC(サマーソニック)に協賛してマイクをサポートしていますし、買う側からしても、オーディオテクニカなら大丈夫だろう、という安心感があります。

装着性の良さが遮音性を高め、没入感マシマシに

押野 デザインについては、正直なところパッと見の印象だと、最近のモデルのなかでは大きめに感じるかな。

成藤 ネットで情報を集めてから、店舗で実物を見たら、「思ったより大きい」となるかもしれませんね。小型を売りにしているモデルではないですし。ただ、逆に実際に装着してみると、「思ったより小さい」と感じるんですよ。

押野 確かにそれはあるよね、見ると着けるとでは大違いというか。

川田 本当に外観通りに “大きい” イヤホンは、私だったら着けられないか、着けても痛みがあるんです。ATH-CKS50TWではそういうことがないのが明確な違いですよね。あと、デザインではカラーリングが良いですね。オーディオテクニカはベージュの選定がめちゃくちゃ上手で、グレージュ感があってファッション性が高い。定番のブラックもいいですし、ネイビーもカッコいい! リングの配色も含めて、アクセサリーっぽさがあります。

女性の小さな耳でも装着しやすく、デザイン性も優れている

成藤 装着安定性がよく、遮音性もしっかりしていますね。下手なノイキャンモデルより、着けているだけで遮音されているくらいです。

押野 ATH-CKS50TWのノイキャン機能そのものはマイルドな印象で、音楽再生に邪魔な部分を排除しながらアナウンスのような音は聞こえてくる、くらいの効果に感じる。だから外でも安心して音楽に没頭できるけど、これはパッシブノイキャンの性能がいいから、アクティブノイキャンも丁度よいチューニングができているのかもしれない。

ノイキャンなしでも十分な遮音性、ノイキャンオンで自然に音楽に没頭できる

川田 ノイキャンをオンにすると独特の閉塞感があって、それが苦手という人も多いですが、ATH-CKS50TWだとそのあたりも緩和されていて良いですね。

押野 装着性とあわせて、操作が物理ボタンであることもポイントだと思う。いまはマスクで耳元を触ることも多くて、タッチセンサーだと割と誤作動させてしまうことがあるし、反応がSEだけだとちゃんと操作できたのか分からなくなることもある。「確実に操作した」というフィーリングが得られるのは、安心できるよね。

イヤホン本体上部に物理ボタンを備える。耳に装着した状態でも押しやすく、操作が反映されたことがわかりやすい

いま買っておいて後悔のない音と機能を備えたオールラウンダー

成藤 ほかにもaptX Adaptiveや360 Reality Audioのような先端機能も備えていて、しばらく機能面で陳腐化することはないのも、買いやすいポイントだと思います。

押野 AAC/SBCよりも明らかに音が変わったな、良くなったな、というのはイヤホンに慣れた人じゃなくても感じ取れると思うし、360 Reality Audioは高音質とは別軸で楽しいから、ぜひどう違うのかを体験してほしいところ。ガンガン音が動いたり、ライブ感が出たりするから。

川田 YouTubeで動画を観たりするにも、低遅延でいいですよね。正直、遅延という存在を忘れてしまうくらい遅延を感じませんが、もしズレがあったら「低遅延モード」も使えますし。

押野 まとめると、「欲しい機能があって、楽しい音が聴ける完全ワイヤレスイヤホン」なのがATH-CKS50TWが人気の理由かな。


このほかにもAndroidデバイスとの接続がスムーズに行えるFast Pairや、IPX4相当の防滴性能、片側使用ができる、Qualcomm TrueWireless Mirroringで単純に音切れしにくいなど、ポイントが盛りだくさん。

使用シーンによってどんな完全ワイヤレスイヤホンが良い、というのは異なるが、ATH-CKS50TWであればどんなユーザーでも楽しさと使いやすさを実感できるはずだ。


(企画協力:オーディオテクニカ)

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