【PR】類稀なアンプ技術が光る音質特化の2製品
Astell&Kernはワイヤレスでも強い!初TWS「AK UW100」&BTスピーカー「ACRO BE100」一斉レビュー
Bluetoothスピーカー「ACRO BE100」
■ハイエンド機に負けないサウンドクオリティーにチューニングの妙が光る
前述した「ブランド初の完全ワイヤレスイヤホン!」のキャッチーさと比べると地味かもしれないが、実はBluetoothスピーカー「ACRO BE100」も、筆者としては強く推したい製品。Bluetoothスピーカーではあるがバッテリー非搭載で、主には室内での据え置き用途を想定したスピーカーだ。
据え置きであっても、スマートフォン等と組み合わせて使うのであれば、ケーブル接続よりもBluetooth接続の方がやはり便利で受け入れられやすい。その上で据え置きだからこそ実現できるサウンドクオリティを兼ね備えた点が、このスピーカーのコンセプトと言えるだろう。
ACRO BE100の主なポイントは以下の通り。
●据え置きとしてはコンパクトな筐体に、多面体的なカットやPUレザー素材、大型ボリュームノブといったAKらしいデザイン要素を融合
●ケブラー・ウーファーが生み出す余裕のある低音、2基をステレオ配置したシルクドーム・トゥイーターによる広がり
●DACチップは「ES9010K2M」、上記ドライバーのポテンシャルを引き出すクラスDアンプを搭載
●高音質コーデックはaptX HDとLDACに両対応
スペック面でも十分に魅力的ではあるが、このスピーカーの最大の魅力は、スペックには表れないサウンドチューニングの部分だろう。
ハイエンド領域の解像感やクリアさを確保した上で、緊張感のあるシビアな雰囲気を出しすぎず、むしろ穏やかで滑らか、そして優しいタッチで音を届けてくれる。
だからこそ、このスピーカーで音楽や音声コンテンツを聴く体験は実に心地よい。それでいて耳をそば立てれば、前述の解像感やクリアさのおかげで音楽の細部までを楽しみ尽くせる。
日常に溶け込むサウンドであり、非日常を生み出すサウンドでもある。絶妙なチューニングを施されたこのスピーカーは、イヤホンやヘッドホンで得られるのとはまた異なる、スピーカーリスニングならではの喜びをユーザーに与えてくれることだろう。
Bluetoothオーディオに慣れ親しんだユーザーに「良い音」を知ってもらうことも、オーディオ経験豊かなユーザーにBluetoothオーディオのサウンドに納得してもらうことも、どちらもなかなかに難しい。
今回で紹介したAstell&Kern「AK UW100」と「ACRO BE100」の2製品は、それを成し遂げられる領域に到達している。良い音の完全ワイヤレスイヤホン、家で聴く良いBluetoothスピーカーを探しているユーザーの方は、ぜひ注目してみてほしい。
(協力:アユート)