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【特別企画】デザイナー/クリエイター向けのツボを押さえた機能が満載!

必要十分な性能でリーズナブル。BenQの最新デザイナーモニター「PD2705U」レビュー

公開日 2022/04/08 06:30 海上 忍
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■独自のOSDコントローラーで、様々な設定を手元で素早く行える

物理的な作業が完了すれば、あとはPC側で操作系の環境設定を行う。BenQのWEBサイトからモニター制御アプリ「Display Pilot」をダウンロードし、デスクトップ分割やキーボードホットキー(利用頻度の高い画面設定やカラーモードを呼び出すためのショートカットキー)を登録すれば準備完了だ。

BenQ独自のOSDコントローラー「ホットキーパックG2」のコンフィグレーションも済ませておきたい。ダイヤルキーの周囲には3つのコントローラキーとリターンキー、ローテーションキーが配され、OSDメニューで自由に機能をアサインできる。


独自のOSDコントローラー「ホットキーパックG2」を付属。それぞれのボタンによく使う機能を割り当てることができるため、作業効率をグッと高めることができる
2つめの入力を別ウインドウとして重ねて表示する「PIP」や入力経路ごとに画面を最大2つに分割表示する「PBP」も、ここに登録しておけばすぐに呼び出せるし、2台のPCで1組のキーボード/マウスを共有しているときの切り替え(KVMスイッチ)も手元ですぐに行うことができる。

操作系の環境設定が完了したら、キャリブレーションなど映像系のコンフィグレーションに進むことになるが、実は「PD2705U」の場合、あまりすることがない。というのもBenQのディスプレイはこの部分がよく考慮されていて、デフォルト/工場出荷状態のまま利用しても支障ないレベルに調整されているからだ。

BenQが前面に出す色精度保証規格「AQCOLOR」は、プロの要望に応えるべく正確な色再現を追求し、出荷する際、ディスプレイ1台1台に色校正/キャリブレーションすることを自らに課している。自社基準だけでなく、CalMANとPANTONEカラーという外部機関の認証も取得しているから、色精度の担保という点でも安心だろう。


PD2705Uは工場出荷時の個別キャリブレーションに加え、PANTONEカラー認証及び、CalMAN認証も取得しており、プロ仕様の厳密な色精度を実現している

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