PRアクティブ型のメリットが多数
“プロの道具”としての性能を凝縮、PreSonus「Eris E」は音源の意図そのままを表現するスピーカーだ
アンプを内蔵することで省スペースなシステムが実現できるアクティブスピーカーは、高音質を追求するクリエイターにも愛用者が多い製品ジャンルだ。プロユースで通用する性能は、オーディオファンの目線からも満足のいくものであることが多い。PreSonus「Eris Eシリーズ」もまた、そんな実力を備えたモデルだ。
PreSonusは、ルイジアナ州立大学で電気工学を学んだミュージシャン/プロデューサーのジム・オドム氏が、ミュージシャンおよびオーディオ・エンジニア向けのハイクオリティーかつハイコストパフォーマンスな音楽制作ツール提供を目的として創立したブランド。革新的なアイデアで音楽業界の生産性向上に貢献し、その実績は数々の受賞で裏付けられる。
そんな同社がラインナップする「Eris Eシリーズ」は、スタジオのニーズに応えられるようサイズ展開を充実させた、ニアフィールド用途の2ウェイ・アクティブスピーカーだ。特にここでは、このEris Eシリーズのうち、比較的コンパクトな「Eris E3.5/BT」「Eris E4.5/BT」について紹介する。
Eris E3.5は、3.5インチウーファー搭載、Eris E4.5は4.5インチを搭載した兄弟モデル。それぞれのBluetooth入力対応モデルが、Eris E3.5 BT、Eris E4.5 BTとなる。オーディオビジュアルアワード「VGP2022 SUMMER」においては、Eris E4.5 BTは部門金賞、Eris E3.5 BTは部門賞を受賞と評価されている。
そのほかのスペックは4モデルとも共通している。ドライバーユニットはカスタムの「Kevlar」ウーファーと、シルクドーム・トゥイーター(全モデル共通1インチ)による2ウェイ構成で、AB級アンプにより強力かつ正確にドライブする。
アナログオーディオ入力は背面に1/4インチ TRS (バランス)とRCAステレオを各1系統、そして前面にAUX IN(φ3.5mmステレオ)を備える。ほか、前面にヘッドホン出力(φ3.5mmステレオ)も搭載している。
ほか、HF/MFドライバー用調整ダイヤル(±6dB)を備え、設置する場所に応じた調整も可能だ。現代のクリエイターが求める機動性にも応える仕様であるとともに、壁などの影響を受けやすい日本の住環境においては特に有効な機能だといえる。この価格帯で室内音響に対応する機能を搭載するのは大きな魅力だ。
試聴は主にEris E3.5 BTで行った。同シリーズで最もコンパクトかつBluetooth接続にも対応し、クリエイターのみならず、日常のオーディオ用スピーカーとしての可能性も秘めている。
実際に製品に触れると、あまりにもコンパクトで驚く。オーディオ用スピーカーは重さや大きさが指標になることもあるので、この時点で発想の違いを感じる。プロの道具は合理的な設置性も追求すべきだろう。先述の室内音響への対応といい、どのような環境でも高水準のサウンド再生を実現する、そのために小型筐体に必要な機能をまとめあげていることがよくわかる。
まずはBluetooth接続で確認。この時点で非常に好印象。対応コーデックはSBCのみだが、音離れが良く、軽快で繊細な音色が鼓膜に気持ち良い。オーディオ的には、「粒立ちが良い」とも言われる感覚だ。
また、分析的に聴き込んでいくと、ボーカルのセンター定位の明瞭さ、前後の距離感の表現、音場の広さなども、この価格帯のアクティブスピーカーとは思えない良さがいくつも見えてくる。こうした特性は、採用されているシルクドーム・トゥイーターの特性と、生産時の管理によるものだろう。
トゥイーター周りにはウェーブガイドが設けられ、より大型の「Eris E8 XT/E7 XT/E5 XT」ほどではないものの、丁寧に設計されていることが推察できる。音質に加え、音場の表現にまで踏み込んでいる点で、プロの道具としての素顔を見た思いだ。
低域については、ウーファーのドライバー口径やスピーカーボックスの質量から、「量」こそそれなりだが、クリーンでキレのある表現は見事。振動板が軽量かつ高剛性でレスポンスが良いためだろう。もし低音の「量」が必要なら、ウーファーが4.5インチと大口径な「Eris E4.5/BT」を選ぶと良い。実際にも試聴したが、音質や傾向は同じ路線で、低域のスケールの大きさは見た目のサイズ差以上。大音量で音楽や映像コンテンツを楽しむ用途にも向く。
ハイレゾ音源をAUX INでも確認。筆者がリファレンスとしているスーザン・ウォンの「How Deep is Your Love」は、凝縮された空間に高密度かつスムーズに展開される描写力に感嘆した。
欲張らずに、スピーカーのサイズに応じた音場が現れ、音源に込められた意図を曲解せずに表現できている印象。箱庭的な楽しみができる。これも、プロの道具として開発された本機の特徴と言って良いだろう。低域再現の節度が、ボーカルに豊かさを添えつつクリアに生かしている点も好感が持てる。
超コンパクトながら、プロの道具としての性能を凝縮したサウンドは、オーディオリスニング用途としても上質で新しい体験。コストパフォーマンスの面でも、実用性を追求した「道具」の良さが感じられる。クリエイターのみならず、音楽リスニングや動画コンテンツ視聴など、幅広い用途にお勧めしたい優秀製品だ。
(提供:株式会社エムアイセブンジャパン)
ニーズに応える機能性を備えた2ウェイ・アクティブスピーカー
PreSonusは、ルイジアナ州立大学で電気工学を学んだミュージシャン/プロデューサーのジム・オドム氏が、ミュージシャンおよびオーディオ・エンジニア向けのハイクオリティーかつハイコストパフォーマンスな音楽制作ツール提供を目的として創立したブランド。革新的なアイデアで音楽業界の生産性向上に貢献し、その実績は数々の受賞で裏付けられる。
そんな同社がラインナップする「Eris Eシリーズ」は、スタジオのニーズに応えられるようサイズ展開を充実させた、ニアフィールド用途の2ウェイ・アクティブスピーカーだ。特にここでは、このEris Eシリーズのうち、比較的コンパクトな「Eris E3.5/BT」「Eris E4.5/BT」について紹介する。
Eris E3.5は、3.5インチウーファー搭載、Eris E4.5は4.5インチを搭載した兄弟モデル。それぞれのBluetooth入力対応モデルが、Eris E3.5 BT、Eris E4.5 BTとなる。オーディオビジュアルアワード「VGP2022 SUMMER」においては、Eris E4.5 BTは部門金賞、Eris E3.5 BTは部門賞を受賞と評価されている。
そのほかのスペックは4モデルとも共通している。ドライバーユニットはカスタムの「Kevlar」ウーファーと、シルクドーム・トゥイーター(全モデル共通1インチ)による2ウェイ構成で、AB級アンプにより強力かつ正確にドライブする。
アナログオーディオ入力は背面に1/4インチ TRS (バランス)とRCAステレオを各1系統、そして前面にAUX IN(φ3.5mmステレオ)を備える。ほか、前面にヘッドホン出力(φ3.5mmステレオ)も搭載している。
ほか、HF/MFドライバー用調整ダイヤル(±6dB)を備え、設置する場所に応じた調整も可能だ。現代のクリエイターが求める機動性にも応える仕様であるとともに、壁などの影響を受けやすい日本の住環境においては特に有効な機能だといえる。この価格帯で室内音響に対応する機能を搭載するのは大きな魅力だ。
“プロの道具”としての性能を凝縮。音源の意図を曲解せずに表現
試聴は主にEris E3.5 BTで行った。同シリーズで最もコンパクトかつBluetooth接続にも対応し、クリエイターのみならず、日常のオーディオ用スピーカーとしての可能性も秘めている。
実際に製品に触れると、あまりにもコンパクトで驚く。オーディオ用スピーカーは重さや大きさが指標になることもあるので、この時点で発想の違いを感じる。プロの道具は合理的な設置性も追求すべきだろう。先述の室内音響への対応といい、どのような環境でも高水準のサウンド再生を実現する、そのために小型筐体に必要な機能をまとめあげていることがよくわかる。
まずはBluetooth接続で確認。この時点で非常に好印象。対応コーデックはSBCのみだが、音離れが良く、軽快で繊細な音色が鼓膜に気持ち良い。オーディオ的には、「粒立ちが良い」とも言われる感覚だ。
また、分析的に聴き込んでいくと、ボーカルのセンター定位の明瞭さ、前後の距離感の表現、音場の広さなども、この価格帯のアクティブスピーカーとは思えない良さがいくつも見えてくる。こうした特性は、採用されているシルクドーム・トゥイーターの特性と、生産時の管理によるものだろう。
トゥイーター周りにはウェーブガイドが設けられ、より大型の「Eris E8 XT/E7 XT/E5 XT」ほどではないものの、丁寧に設計されていることが推察できる。音質に加え、音場の表現にまで踏み込んでいる点で、プロの道具としての素顔を見た思いだ。
低域については、ウーファーのドライバー口径やスピーカーボックスの質量から、「量」こそそれなりだが、クリーンでキレのある表現は見事。振動板が軽量かつ高剛性でレスポンスが良いためだろう。もし低音の「量」が必要なら、ウーファーが4.5インチと大口径な「Eris E4.5/BT」を選ぶと良い。実際にも試聴したが、音質や傾向は同じ路線で、低域のスケールの大きさは見た目のサイズ差以上。大音量で音楽や映像コンテンツを楽しむ用途にも向く。
ハイレゾ音源をAUX INでも確認。筆者がリファレンスとしているスーザン・ウォンの「How Deep is Your Love」は、凝縮された空間に高密度かつスムーズに展開される描写力に感嘆した。
欲張らずに、スピーカーのサイズに応じた音場が現れ、音源に込められた意図を曲解せずに表現できている印象。箱庭的な楽しみができる。これも、プロの道具として開発された本機の特徴と言って良いだろう。低域再現の節度が、ボーカルに豊かさを添えつつクリアに生かしている点も好感が持てる。
超コンパクトながら、プロの道具としての性能を凝縮したサウンドは、オーディオリスニング用途としても上質で新しい体験。コストパフォーマンスの面でも、実用性を追求した「道具」の良さが感じられる。クリエイターのみならず、音楽リスニングや動画コンテンツ視聴など、幅広い用途にお勧めしたい優秀製品だ。
(提供:株式会社エムアイセブンジャパン)